ラグラム・ラジャンの作品一覧
「ラグラム・ラジャン」の「第三の支柱――コミュニティ再生の経済学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ラグラム・ラジャン」の「第三の支柱――コミュニティ再生の経済学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
経済学者である筆者は、「国」「市場=企業」「コミュニティ」が社会を支える三本柱であるが、このうち最近は「コミュニティ」の機能が低下している危機的状況度だと説く。歴史を振り返ると、まず小規模のコミュニティが立ち上がり、商売=市場=企業が勃興し、コミュティの大型化とルールづくりの必要から次第に国の機能が求められるようになる。ただ、この過程が一方的に進行し続けると格差が生まれ、社会=コミュニティが破綻する。これを防ぐためには、国の権限をコミュニティに移譲し、責任を持たせることが重要との主張。確かに、国におまかせとか、企業の自由な活動を無制限に認めることは、身近なコミュニティとか一人一人の責任感、当事
Posted by ブクログ
序章
取引の明示性と一回性が高いほど、取引の当事者同士の関係が薄くて匿名性が高いほど、取引可能な参加者集団が大きいほど、取引は市場取引の理想状態に近づく。取引条件が黙示的であればあるほど、取引する当事者の関係が濃いほど、潜在的に取引可能な集団が小さいほど、交換が平等でないほど、同じ当事者間で さまざまな取引が長期にわたって繰り返し行われるほど、取引は人間関係に近づく。個人を結びつけて一つ の集団にする蜘蛛の巣状の人間関係の網が厚いほど、コミュニティになる。ある意味、コミュニティと市場 は連続体の両端といえる。
進化心理学の議論では、私たちが自分と血縁があったり外見が似ていたりする他人を助