各大学を比較するうえでの指標とか、規模が大きい大学ほど格付けが高い傾向にあることなどが知れたのは収穫だった。
その一方で、終盤に筆者自身も指摘しているけど、大学の存在意義は序列を高めることでも競争に勝ち残ることでもなくて、市民への教育とか社会で活躍できる人の輩出なのだから、その本質についてもっと深掘
...続きを読むりしてほしいと、読んでいて感じた。
また、筆者も指摘している通り、昨今は大学の(渋々の?)情報公開も進み各種メディアの分析力も高まり、大学が比較されやすくなっていることはある一面ではいいことであると思う。しかし、比較されやすくなっているということはモノサシが標準化されてきていて大学の多様性が損なわれてしまうよなという心配がある。
科研費採択の多寡や就職率などの数字には現れない大学ごとの校風とかポリシーがあるはずで、大学側はそれを磨く努力を、社会の側はそこに着目する努力をするようになってほしいと思った。