作品一覧

  • 戦争と経済 舞台裏から読み解く戦いの歴史
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    【古代ローマから太平洋戦争、湾岸戦争まで、戦争にはどんなコストが発生し、やりくりしたのか。戦争の準備と結末を数字から読み解く。エピソード満載の戦争経済学】 家康が恐れた豊臣家の財力、戦艦三笠の値段はいずも型護衛艦37隻分相当、戦時課税の起源は古代メソポタミア、軍が銀行になったテンプル騎士団、ドイツが第一次世界大戦の賠償金を支払い終わったのは2010年――。戦争と経済の関係を理解すれば歴史がもっと面白くなる。様々なエピソードをベースに、古代ローマ、戦国時代から太平洋戦争、ウクライナ侵攻までの古今東西の戦争を経済面から読み解く。
  • 日本 戦争経済史 戦費、通貨金融政策、国際比較
    3.0
    1巻4,950円 (税込)
    出兵をすると経費が発生する、それゆえ議会の承認を得なくてはならない。戦争には輸送費、弾薬費諸々のコストが発生するため事前の見積もりが欠かせない、その上その費用をどのように調達するかは国家にとって難問です。また対策は、戦費調達という財政面に止まりません。国内資金の吸い上げ、償還を効率的に進めるインフレ政策など金融政策も対になります。第1次世界大戦時のクレマンソー仏首相が述べたように「戦争は将軍だけに任せておくにはあまりに重大な事業」であり、戦争はマクロ経済学の視点から分析されるべき対象なのです。  このように戦争と経済は切っても切れない関係であるにも関わらず、日本では正面から分析されては来ませんでした。戦前は統制経済論で終始し、戦後は実証分析を牛耳ったマルクス経済学者が戦争をネガティブな存在とし、経済問題としてとらえることは論外だったのです。同様に戦史研究はアカデミックな世界では戦後長らく等閑視される一方、戦史研究家は経済への関心が必ずしも強くなく、戦争と経済という枠組みでの研究成果はわずかに松方財政、金解禁、高橋財政などの政治史アプローチのものがあるだけでした。  本書は、戊辰戦争、西南戦争から太平洋戦争までの日本が直面した戦争をマクロ経済面から分析する初の書。本書のアプローチは(1)日本の明治・大正・昭和(戦前)を通した戦時経済政策の主軸をインフレ政策にあると捉える、(2)戦争を数字で把握する(戦費、国力(GDP、財政・金融)、動員兵力)、(3)数字で国際比較を行う(明治・大正期の国力の国際比較)というもの。「経済政策と戦争」という問題設定で日本が経験したすべての戦争を分析します。
  • 戦争と経済 舞台裏から読み解く戦いの歴史

    Posted by ブクログ

    戦争と経済の歴史を日本と世界を舞台に分かりやすく説明してくれていた。
    戦争は現場の戦闘や悲惨さが報道され、その限定的な情報だけで戦争ついて考えることが多かった。
    この本を読むことで、今までは戦争の一部しか見ていないことに気付かされ、戦争と経済の密接な関係性について理解を深めることができた。
    戦争と経済の関係について、多くの事例を織り交ぜる、多面的な視点で解説されており、経済抜きに戦争は考えられないと感じた。
    世界規模の経済活動の健全化が世界平和の道につながる可能性も感じた。

    1
    2024年04月14日
  • 戦争と経済 舞台裏から読み解く戦いの歴史

    Posted by ブクログ

    戦争の原因となった経済から、結果である経済、平坦から銀行の関わりから、経済思想政策、銀行と関わるあらゆる経済に筆を致す感じ。
    読んでみればそうだよなあって感じで、別段、読み解くほどでもない気がしたが、こういう観点の本がなかったということかな。

    社会福祉も、戦争のためだった。なるほど。

    普通に読みやすくていい本だと思うが、マルクス経済を「多少なりとも」評価するのを初めて読んだと思ったら、京都大学経済学部かあ。
    でも、改めて、その頃の「資本主義」がガチに搾取構造だったという視点は必要なのだろう。
    もっとも、だからと言ってそこから生まれた何百万人も人を虐殺するような理論が正しいわけではないと。

    0
    2024年04月15日
  • 日本 戦争経済史 戦費、通貨金融政策、国際比較

    Posted by ブクログ

    日本の戦時経済財政を戊辰から第二次大戦まで俯瞰し他国と比較した書。
    なかなかの歯応えだがボクにとって新しい知見も多く良書認定。
    信用ゼロの新政府にあって戊辰戦争の戦費を不換紙幣発行で確保した由利公正の天才と剛腕は驚きでした。
    大規模戦争後は基本デフレというのも新しい認識。
    ドイツのハイパーインフレや日本の戦後が特殊例らしい。
    戦時の生産拡大の後では物余り=デフレが基本って事と理解。
    つまりコロナ禍後は生産力の毀損は無い訳で、貨幣価値の維持に心配無い先進国はデフレ不況に突入となりインフレ懸念の世評とはズレがある的な。
    答えは数年後のお楽しみ♪

    0
    2021年12月05日

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