作品一覧

  • 忘れられたその場所で、
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    人ならざるものを見てしまう高校生の美和は、雪の中道に迷い、見知らぬ街に迷い込む。その一角に、割られた窓ガラス越しにじっとこちらを見ている男がいた。男は死体だった。一方刑事の浩明は、死体発見の報を受け、現場に駆け付ける。被害者の斗南という男性は、数日間体の自由を奪われ、食事も与えられないという残虐な方法で殺されていた。浩明は同僚の絵美とともに斗南の過去を探るのだが、予想外の事実が浮かび上がり――。
  • 忘れられたその場所で、

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    前作から8年近くの時をへて2021年5月に出たばかりの、七重町シリーズ最新刊。
    ……といっても、わたしはSFマガジンを通じて、倉数茂さんを知ったばかりなわけだけど。

    著者自身もインタビューで語っているように、今作は、「七重町シリーズ」とはいっても「仕切り直し」の1作で、滴原兄妹はやや背後に退いている。それでも美和はやはりこの世ならぬものを見てしまい、そこから物語がはじまる。

    美和が第1発見者となった殺人事件を捜査するのが、主人公である盛岡県警の若手刑事、麻戸で、本作はテンポのいい警察小説になっている。地元警察とのめんどくさいやりとり、コンビを組む上司との確執、マスコミにリークされた責任を負

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    2021年05月27日
  • 忘れられたその場所で、

    Posted by ブクログ

    岩手県の七重市(架空)で見つかった元ホームレスの男の遺体。体の自由を奪われ、食事も与えないまま、絞殺したという残虐な方法だった。色んな疑問がありながら、捜査は難航。そんな時、その男の過去を探るうちに意外な経歴が浮かび上がる。


    読み終わった後が、気づいたのですが、この作品は続編だそうです。「黒揚羽の夏」「魔術師たちの秋」に次ぐ3作目ですが、単独としても、楽しめます。
    ただし、登場する滴原兄妹の背景をより詳しく知りたい方には、1作目から読まれた方が良いかと思います。

    何も知らずに読んだのですが、霊感のある妹と妹思いの兄がなぜそのような行動に至るのかといった背景が、あまり描かれず、主に警察の捜

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    2021年06月25日
  • 忘れられたその場所で、

    Posted by ブクログ

    決してつまらなかったわけじゃないんだけど、「その描写いる?」という部分も多かったかな。
    主人公?の刑事・浩明の同僚である絵美。シングルマザーの女刑事ってことで結構深堀されてたけどそんなに感情移入できるわけでもないし設定がそこまで物語に活きてなかったような。
    美和目線の話も、大間知家の闇や差別・迫害についての別視点を描いているんだろうけど、、美和の兄とかなんであんなに攻撃的なのか終始意味不明だったw
    「人ならざるものを見てしまう」美和の能力も、そこまで必要だったのかな?という感想。

    【追記】
    読み終えてから知ったんだけどこれ「七重町シリーズ」っていうシリーズものなのか~
    他のシリーズ知っていた

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    2022年06月10日
  • 忘れられたその場所で、

    Posted by ブクログ

    いろいろな設定が空回り〜その設定、必要ですか?の連続。
    社会派ミステリー&幻想ホラーね…
    終わり方も唐突な感じ。

    ハンセン病についてはとても勉強になりました…

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    2021年07月20日

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