作品一覧

  • はじめてのメラニー・クライン グラフィックガイド
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    1巻2,376円 (税込)
    本書では,メラニー・クラインの人生を追いながら,彼女の精神分析技法や転移・象徴機能・抑うつポジションといった主要概念、また数々の分析の症例を読み解いていく。 オスカー・サーラティによる豊富なイラストと分かりやすい訳により,クラインの理論を学びたい初学者にとって,最適な入門書となっている。

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  • トラウマの精神分析的アプローチ
    5.0
    1巻3,564円 (税込)
    トラウマの臨床に携わる際,まず,トラウマ/外傷ということばが,身体の損傷から取られたたとえ,メタファであり,それ自体は意味のない用語であると理解することは大切である。患者の苦悩・苦痛を身体の外傷と同じように捉えてしまうと,想像上の傷口に手当を施すように傷を癒すことができるといった単純な因果論,万能的な発想に陥ってしまう。 こころの臨床に臨む私たちには,患者の訴える,あるいは症状として表わすトラウマだけを見るのではなく,苦痛を訴え苦悩するその人を見つめ,苦しむこころに触れ続けることが必要となる。 本書ではまず,精神分析におけるトラウマ理論・治療の歴史を概観し,ストレス障害という語の実態に迫り,また,患者との出会いの場面で不可欠となる,その人がトラウマを経験している可能性を考慮したアセスメントについて学ぶ。実際の精神分析的治療については,9編から成る豊富な実践例や応用編を通して,幼少期の虐待や喪失体験,複雑性PTSDや解離の症状といった多様な病態に存分に触れることができる。 第一線で分析的治療を実践し続ける臨床家たちによるトラウマ臨床の手引きとなる一冊である。

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  • パーソナル 精神分析事典
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    1巻3,762円 (税込)
    本事典で,項目として取り上げている用語・概念は,すべて精神分析の専門用語であり,一般語や他分野の用語の精神分析的解釈は含みません。精神分析の中でも伝統的な用語を多く含みますが,比較的新しく,人によっては聴き慣れない概念と思われるかもしれないものも含んでいます。 この事典で提供されている知識の中核にあるのは,「対象関係理論」です。しかしながら,事典としてその範疇には限定され過ぎない,伝統的な精神分析概念も取り上げています。それらについても対象関係論からの意味や意義を含めて記述しています。また用語・概念によっては,精神分析学派の違いによる概念の意味や位置づけの違いにも明確に触れるよう心掛けました。

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  • 精神分析臨床での失敗から学ぶ その実践プロセスと中断ケースの検討
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    1巻3,564円 (税込)
    皆さんが今手にされている本書は「失敗から学ぶ」ことを主テーマとして,精神分析的アプローチを実践している経験豊かな臨床家から中堅,初心の臨床家が参加し,さまざまな臨床の場でのそれぞれの実践から得た学びが論考されています。……(本書「まえがき」より) セラピストとクライエントの関係において多くの臨床家は,一度ならず失敗に陥った経験があるだろう。予期せぬ治療の中断により終結を迎えられないこと,治療者の感情反応による行動化の誘発,転移・逆転移(反応)がもたらす治療の行き詰まり,等,本書はさまざまな面接の失敗について,原因とプロセス,その解明を真摯に考察した貴重な論考である。

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  • 新訂増補 パーソナリティ障害の精神分析的アプローチ 病理の理解と分析的対応の実際
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    1巻3,630円 (税込)
    パーソナリティ障害は,自傷,多量服薬,性的奔逸,過食,ひきこもりといった病的行為が前面に現れ,“悩む”から“行為をする”病態へと変遷している。そして苦痛な感情や困難な葛藤を抱え対処するのが当事者のみならず関係者や治療者でもある点に,パーソナリティ障害の難しさがある。したがって,症状や病的行為という目先の問題の緩和をもって良しとするのは早計であり,その意味でこそ,“エビデンスベースト”の名のもとにある安易な治療実践にはない,病者のこころに真摯に働きかける精神分析的心理療法が求められる。 本書は,パーソナリティ障害への精神分析的心理療法という,病者のこころの本質を知り,その本質に働きかけていく治療手技の実際を提示することを試みる。さらに,そのために求められる理論や鑑別,治療手技が活きるための協働態勢や環境の準備についても提示している。 今日の心理臨床や援助活動の場面で,人々がもっともこころを砕いているこころの病がパーソナリティ障害ではないだろうか。好評で版を重ねた初版に新たに3編の論考を加え,全編にわたって再検討がなされた。「パーソナリティ障害」という病名で表現される臨床病態の困難さに真摯に向き合う臨床家にとって,本書が一助となることを願う。

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  • リーディング・クライン
    5.0
    1巻4,356円 (税込)
    精神分析においてクラインの名前を聞いたことがない人はいないだろう。 本書は、クライン精神分析を歴史から今日的発展までを含め、豊饒な業績だけでなく、社会の動向や他学問領域との関連とも併せて紹介していく。 全体は2部構成となっており、Part 1では時系列に沿ってクラインの臨床的な発展を解説する。Part 2ではクラインの思想を倫理、社会・政治との関連で読み解き深い理解へと誘っていくが、それらはいままでのクライン関連書には見られなかった本書の特徴の一つとなっている。 クライン派精神分析を学び・読み解くための最適なテキスト。

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  • リーディング・クライン

    Posted by ブクログ

    躁的防衛について詳しく書かれていて、この点についての理解が進んでよかったです。

    他には「無知」について、羨望・嫉妬・貪欲などなど。かなり詳しく、喪の哀悼についてはページ数が多く割かれていましたが、ちょっと事前の勉強不足で深い理解ができず。もうすこし喪について理解してからの方がよかった感じです。

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    2021年08月29日
  • トラウマの精神分析的アプローチ

    Posted by ブクログ

    松木先生のこのシリーズは、
    多くがビオンを基にした精神分析的視点を、
    様々な病態や病状について理論的に描き出され、
    かつ豊富な臨床素材が実に勉強になる。

    今回トラウマの再検討と定義づけ、アセスメントだけでも、
    かなりの情報量で実践的であるが、
    困難な事例の数々、そしてマネジメントと応用に、
    終始圧倒される感覚だった。

    いかに心的外傷が人のこころを蝕むものか、
    その深刻さに胸が詰まる。
    そのような痛みと混乱に深く関わろうとする治療者たちの全身全霊の臨床が、
    特に逆転移の吟味に如実に現れており、
    これまた息を呑む。


    P64「年単位の相当にながい期間が必要である。(中略)なぜなら私たちは、人

    0
    2021年07月18日

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