作品一覧
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4.5繊細な少女の気持ちによりそう優しい物語。 かわいそうなアミ―リア。 みんながそう言う。 本当にわたしはかわいそう? 大好きな陶芸工房に出かけよう。 そうしたら元気が出るかもしれない・・・・・・。 陶芸工房に通うアミーリアは、ウサギの置物作りに熱中していた。春休みになり、いろんなポーズのウサギを毎日作って並べて楽しんでいた。そこで出会ったケイシーと意気投合。誰にも話したことのない悩みを話すようになる。 アミ―リアは、小さいころに死に別れたお母さんと会いたいとケイシーに打ち明けた。 すると、ケイシーはある提案をする。 「あそこにいる女性がお母さんだと仮定してみようよ」と。 物語は、思わぬ方向に展開していくのだが…。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
アミーリア12歳。
春休みには、クラスのみんなみたいにフロリダへ遊びに行きたいと思っていた。
英文学教授のお父さんは、旅行なんて苦手で、いつも憂鬱で悲しそう。
お母さんはアミーリアが2歳の時に死んだので、とくに思い出もない。でも、オブライエンさんという女性がいつもそばにいて、最高のマフィンを焼いてくれる(お母さんの妹だ)
結局春休みはいつも通っている近所の陶芸教室で過ごすことになるのだが、そこに遊びに来ていた男の子、ケイシーと心を交わしていく。彼もどこか傷を抱えていて、普通の人みたいにアミーリアのことを「かわいそうに。」とは言わない。そしてケイシーとの遊びのうちに、お母さんの幻影のような人に -
Posted by ブクログ
とても繊細でこまやかな物語。
1999年の春休み、12歳のアミーリアは、ほんとうはフロリダに行きたかったのに、英文学教授の父がちっとも話に乗ってくれないので、つまらない思いをしながらも、近所の陶芸教室にかよいます。
アミーリアは2歳のときに母を亡くしていて、しかもいちばんの親友がフランスへひっこしてしまったばかり。ゆううつな気持ちでいたとき、陶芸教室で新しい友だちと出会い、また不器用な父の愛情をたしかめることになる出来事に遭遇します。
陶芸教室の粘土の感触が伝わってくるような。たよれるものが何もなくなってしまったアミーリアの生活のなかで、粘土をこねてウサギを作るというのは、目の前の世界との