冴内城人の作品一覧
「冴内城人」の「静かに眠るドリアードの森で 緑の声が聴こえる少女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「冴内城人」の「静かに眠るドリアードの森で 緑の声が聴こえる少女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
殺人事件や誘拐など、派手な事件は起こりませんが、心に染みる良い作品かと。
植物学者になる夢を諦め、田舎の花屋『ドリアード』で働き出した青年・大樹。
そして、その店にアルバイトで入った少し幼く見える高校生の柊 青葉。
彼女は植物の声を聞くことが出来るという。
いろいろ事件を解決する中で、彼女の力が本物であると確信する。
やがて、町の御神木『お化けヒノキ』にかかわることに。そこには、悲しい真実が隠されていた。
【追記】
下村 敦史さんの『緑の窓口』に登場する少し変わった樹木医が『柊 紅葉』。
こちらも面白かったですね。
『すべては、樹木が語ってくれました。』
Posted by ブクログ
解説に書かれているように、確かに息詰まるサスペンスもないミステリーかもしれないですが、展開するお話としては楽しかったです。ただ、個性豊かな登場人物も基本的に地方都市で頑張っているいい人たちばかりで、どこかの局でよく放送している桃李くんたちがでてきそうな青春ドラマのイメージしか浮かばないし、それと、このお話は結局植物の声が聞こえるアオが、苦しんでいる檜を安楽死させるための行動が発端となっているという最後の種明かしも、個人的にはちょっとしっくりこなくて。でも、全体を流れる雰囲気はよく、読んでいて大変居心地がよかったです。今後の作品も期待したいです。
Posted by ブクログ
前半は謎解きというより、植物に感情があるのかどうかの蘊蓄語りが興味深かった。
なので、解説にもあった通り、割とまったり話が進む。
主人公と青葉の信頼関係を築くのが必要だったと思うし。
その分、後半からの展開とある人物の評価の変わりようが凄かった。
最初はいけ好かない人物だったのに、どんどん好感度が上がっていくという。
そこからの急転直下、心底驚いた。
植物がもつ記憶を頼りに謎を解くが、その解答が「真実」とは限らない。
真実は受け取る人の解釈次第でいくらでも広がっていく。
いい方にも悪い方にも。
「こうだったかもしれないが、そういうことだったかもしれない」と答えを一つに絞らないミステリというの