ネイサン・ウルフのパンデミック新時代を読みました。
人間と微生物やウィルスとのかかわりを解説した本でした。
人類の生い立ちを遡って類人猿とウィルスの関わりが解説されていて、人類が一度絶滅の危機に瀕するほど個体数が減少してしまったために、感染症に対する耐性が低くなってしまっていると解説されています。
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また、昔は悪性のウィルスが発生したときに局地的に感染が広がる(アウトブレイク)だけだったのが、現在は世界が航空機の交通網によりつながったことにより、広く世界中に感染が広がってしまう(パンデミック)リスクが大幅に増加してしまったことが解説されています。
ジャレド・ダイアモンドの銃・病原菌・鉄と関連する解説もあって面白く読みました。
人間はたくさんの微生物と一緒に生きているので、微生物を絶滅するのではなく、身体の中に良い微生物を増やすことが重要だ、という解説は面白いと思いました。
腸の中の微生物の状態により肥満が発生するという研究もあるそうなので、「腸内微生物ダイエット」なんてものがそのうち流行るんじゃないかな、と思ってしまいました。