サーシャ・フィリペンコの作品一覧

「サーシャ・フィリペンコ」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 理不尽ゲーム
    独裁者に支配されるベラルーシで実際に起きていることが、昏睡状態の孫に語り掛けるばあちゃんや友人の話で割と淡々と描かれます。抵抗しては潰されることを繰り返すようで、閉塞感と絶望感を覚えました。一度狂った独裁者を産んでしまった国は、国民を丸ごと理不尽な渦に巻き込んでしまうことをロシアやベラルーシから感じ...続きを読む
  • 理不尽ゲーム
    ロシアに隣接しているベラルーシという国のある若者の物語。
    10年間、脳死状態でいて生き返ったという特殊な内容もさることながらこの国で興っている事を厳しい批判の眼で伝え、発信するという穏やかではない現代の体制を書いている。

    自国では発刊出来ない内容であるとともに、
    世界的にみてもこのようなことは氷山...続きを読む
  • 赤い十字
    奈倉さんの訳という事で触れた当作。思った以上の素晴らしい内容、展開、心が打たれた。
    読みながらも胸のビブラードがふるえ、サーシャの心中、タチヤーナの本懐がすれ違う様で、クロスして行くプロセスに、笑えない現実の重さを感じさせられた。

    彼女が経験してきた人生航路の壮絶さは語りの軽やかさと反比例して居る...続きを読む
  • 理不尽ゲーム
    「赤い十字」に続いて、フィリペンコのデビュー作である本書を読む。
    ベラルーシの現実に暗澹たる気持ちになる。
    ルカシェンコ大統領の強権による虐殺、統制管理の残虐さは、同じ地球に生きていて申し訳ないと思うほど。

    ツィスクの昏睡は民主主義のメタファーだ。ツィスクの目覚めを信じて語り続け励まし続ける祖母の...続きを読む
  • 赤い十字
    認知症のタチヤーナばあさんが、向かいの部屋に引っ越してきた青年サーシャに自身のこれまでのことを語る。戦時下のソ連で夫は捕虜になって帰らず、当局の粛清に怯えて暮らすうち、突然逮捕されて幼い娘と引き離され収容所に送られる。
    当時のソ連が自国民を粛清し、外から差し伸べられる手を無視し続けたことなどがタチヤ...続きを読む

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