作品一覧

  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~
    4.0
    1巻924円 (税込)
    「共感覚」とは、音や文字に色を感じたり、色から音を感じたり、味から形を感じたりする現象を指す。このとき、脳の中ではどのようなメカニズムが働いているのか。この現象は、珍しいものなのか、そうでないのか。ドレミファソラシが虹色の七色になるという著者が発見した共感覚の現象をもとに、音階がなぜ色を持つのか、そしてなぜそれが虹色になるのかという問題の答えを探る。人間の認知の不思議を探る知的スリルに満ちた一冊。
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

    Posted by ブクログ

    共感覚は、色と音など異なる感覚ががリンクして頭に浮かぶ現象です。著者が共感覚の保有者にインタビューを取ったところ、ドは赤、ソは青、、と、ドレミファソラシが虹の七色のグラデーションに近い配色になることを発見した話から始まります。

    面白いのは、共感覚を持っていなくても、ドの色を無理矢理決めるとすれば赤だ、と答える人が多いということです。

    著者はその理由を突き詰めていきますが、個人的にはその過程で、虹はなぜ七色なのか、ピアノはなぜ七音なのか、という解説に感心しました。そもそも七という数字が一致したのはなぜなのか。

    実は虹を観察したニュートンは当初、五色にしか見えなかったそうです。しかし、ピアノ

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    2021年09月21日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

    Posted by ブクログ

    刺激(音、文字、色、味、形等)に含まれないはずの感覚を感じるという脳の現象である共感覚、その中でも代表的な音から色を感じる共感覚をメインに、7つの壁、7つの不思議、音階の成り立ち、虹色のニュートンの分析等を取り上げ、その基本原理を解き明かしていく1冊。読み物として楽しませてもらった。

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    2021年05月27日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

    Posted by ブクログ

    音に色を感じるという共感覚の持ち主に、色と音階の関係を尋ねると、有意にドレミと虹の色の順番と一致する場合が多いことを見出す。そのなぜを追求していくと予想外の展開が待っていた。知的刺激をそそられる本だ。スーパー戦隊やAKB、鬼滅の刃等の例示で解説もわかりやすい。

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    2021年05月09日
  • ドレミファソラシは虹の七色?~知られざる「共感覚」の世界~

    Posted by ブクログ

    伊藤浩介(1972年~)氏は、京大理学部卒、京大理学研究科(霊長類研究所)博士課程修了の認知脳科学者。新潟大学脳研究所特任准教授。新潟交響楽団の副団長・クラリネット奏者でもある。
    私が最初に「共感覚」という言葉・概念を知ったのは、しばらく前に、サヴァン症候群の英国人ダニエル・タメット氏の著書『ぼくには数字が風景に見える』を読んだときである。サヴァン症候群とは、ダスティン・ホフマン(とトム・クルーズ)が主演した1988年の映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマンが演じた(モデルとなったのは、米国人のキム・ピーク)ことで有名になった、驚異的な記憶力を持つ自閉症の一種で、しばしば共感覚を持っており

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    2021年03月23日

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