作品一覧

  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    戦国時代の日本国内に、「奴隷」とされた人々が多数存在し、ポルトガル人が海外に連れ出していたことは知られていた。しかし、その実態は不明であり、省みられることもほとんどなかった。ところが近年、三人の日本人奴隷がメキシコに渡っていたことを示す史料が見つかった。「ユダヤ教徒」のポルトガル人に対する異端審問記録に彼らに関する記述が含まれていたのだ。アジアにおける人身売買はどのようなものだったのか。世界の海に展開したヨーロッパ勢力の動きを背景に、名もなき人々が送った人生から、大航海時代のもう一つの相貌が浮かび上がる。 増補にあたっては、豊臣秀吉の朝鮮出兵によって大量に連行された朝鮮人捕虜、その捕虜たちの扱いに直面したイエズス会、さらに、長崎に連れて来られたアフリカ人奴隷など、アジアにおける奴隷貿易の実態をさらに深く紹介する。
  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版

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    ネタバレ

    心ある日本人が決して忘れてはいけない屈辱的な日本人の歴史の真実です。
     日本人が沢山奴隷にされて残虐、暴虐な、悲惨で、惨めな目にあわされてきた。
     イエズス会、ローマ教会、ローマ教皇、キリスト教、キリスト教徒、ポルトガル人、スペイン人、ヨーロッパ人共たちの汚らわしい、おぞましい悪魔の人間性の正体、本質を知ることができました。
     大悪魔共の、調子がよくて、厚かましくて、図々しくて、押しつけがましくて、汚らわしくて、おぞましくて、残虐、暴虐、非道なキリスト教徒の宣教師共たちが日本にやってきやがって、たくさんの日本人達が奴隷にされてきた日本人の悲惨な歴史を知らせてくれます。
     ヨーロッパ人共たちは、

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    2022年01月02日
  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版

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    戦国時代に日本人が奴隷として海外に渡っていたというのはショックだ。事例は紹介されているものの、正式な統計や記録が少なく、全体像はなかなかつかみにくい。

    ■奴隷という言葉のイメージと違って、期間労働者のような者もいたようだ。港湾労働者、船員、傭兵など、様々な役務に携わっていた。

    ■日本から奴隷として連れ去られる者は、キリスト教に改宗され、洗礼を受けて、洗礼名を名乗った。イエズス会も一部関与していたようだ。

    ■マカオは当時の国際貿易の一大拠点だった。日本と明とは寧波の乱以後、正式な国交はなかったようだが、マカオには日本人コミュニティがあった。

    ■フィリピンのマニラ、メキシコのアカプルコ、ペ

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    2023年10月23日
  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版

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    この本こそ、あとがきから読むべきだった。普段はそうしているが、なぜかこの本はそうせず、専門外ということもあり読み進めるのが非常に困難だった。
    人名になじみがないことが多く、裁判記録の引用なども結構骨がおれた。

    が、歴史を学ぶ意義という部分ではとても勉強になった部分が多く、また別のタイミングで再読する可能性は十分にある。あとがきではその意義を簡潔に力強く説明しており、ここを先に読んだ方が、読書としては楽しめるかと。

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    2023年05月23日
  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版

    Posted by ブクログ

    大航海時代の日本人奴隷の事例を史料から丹念に追い、海外各地におけるその諸相を描いた内容。現地コミュニティの姿やイエズス会との関わりなど興味深い内容も多かった。

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    2022年12月23日
  • 大航海時代の日本人奴隷 増補新版

    Posted by ブクログ

    織田信長の家臣になった黒人の話が最近取り上げられていたりするけれども同時代にかなりの数の日本人がポルトガルの商人によって奴隷として国外に連れ出されていた、という研究者による報告の作品。支倉常長に同行した者のうちの一部がポルトガルに残留し、その子孫の数家が日本人を意味するハポン姓を今も名乗り続けている、という話をどこかで読んだことがあるがそれとはスケールが違う。幾つかの国で裁判記録が残っていて日本人奴隷の存在が確認でき、それは東南アジアはもとよりポルトガル本国や南米などでも確認されるのだという。当時の奴隷契約などにイエズス会の裏書きなどが添えられているらしく、カトリックの汚点も明らかになっている

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    2021年05月24日

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