作品一覧
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4.0
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
学部の力学授業にて扱っていたので要所要所かじって読んではいたが院試前余裕を持って復習しようと端から端まで読み直した。(一度は全体理解するつもりで)
力学についての説明(特に剛体)なんかは読み直すことで理解が深まり、実験データも多く研究者としての姿勢も学べるところは多かったように思う。
ただそれよりも評価すべき点はやはりその文体だと思う。はしがきから既に僕の求めるカッコよさが詰まっており読み終わるまで飽きることがなかった。
力学についての歴史の話や、また時折ある米マークの冗談も、どことなく知性を感じられて面白い。
読んで良かった1冊。新物理入門好きな人は好きになると思う。 -
Posted by ブクログ
この本の良さは「はしがき」を読めば分かる。そこからは物理学に対する誠意や教育者としての使命感がにじみでてくる。例えば、力学に課せられる特別な役割を語る文章はどこか名文のにおいがする。
タイトルが示す通り物理学の教科書であるが、理工系にだけ推薦するものではない。経験数理科学としての物理学のココロが丁寧に書かれたこの本は、文理の隔たりとは無縁だ。目先の進級を目的にした本と一線を画する。だから純粋に面白い。
彗星の名前になったハレーの物語を読んだ後、夜空の向こうにある星を眺めるその気持ちが変化するのは私だけではないだろう。
(九州大学 学部生)