<目次>
第1章 王都に響き渡る咆哮ー古代~近世の「動物コレクション」
第2章 動物園の成立と、そのユニークな文化
第3章 恐竜、ドラゴン、「未開人」-野心的な展示をめぐる冒険
第4章 動物園の世界大戦
第5章 動物のおうちは「バスルーム?」-戦後の発展と高まる批判
第6章 新たな地平を
...続きを読む求めてー「支配をあらわす場」から「共生をあらわす場」へ
<内容>
世界の動物園の歴史を紐解き、さらに現在の様子も付け加えたもの。著者はすでに『動物園の文化史』も出版されている(未読だが)。でもこの本でも十分にわかる。動物園を作る目的が、自らの立場の誇示から珍奇なものを見たいという欲求、世界を知りたいという欲望、そして現在は研究や絶滅危惧種の保護などへと変わっている。作りも動物を見下ろすものから、動物の中にお邪魔する形らしい。そういうことを知ると、「子供のため」と思っていた動物園が行きたいスポットへと変わっていく。