ユーザーレビュー レ・ミゼラブル 下 ユーゴー / 豊島与志雄 貧困、善と悪、宗教について深く考えさせられた本。 お腹を満たすことのできない時代に、本人も望んでいなかったであろう犯罪に手を染めてしまう悲しみ。自分と家族を守りたいが為に、願ってもいない暗い人生へと転落していく姿。時代背景や取り巻く環境が与える影響の大きさに、個の無力さを感じてしまう。 はたまた、...続きを読むミリエル司教の持つ善の心はあまりにも眩くて、全てをゆるすあの心の大きさったら。ジャン・バルジャンの心を大きく変える出来事の先は、マドレーヌ氏として市を盛り上げたことで多くの人々の生活を支え、命をつなぐ数々の場面へと繋がっていく。コゼットやマリユス、色々あったけどジャヴェール然り。1人の司教の教えが、数え切れないほど多くの人々の希望を生み出したりする。 信仰の重要性(精神を保つという意味で)に改めて興味が湧くなど。 個は時に無力だと感じるけれど、計り知れない力を持つ場合もあるんだね〜。 一気に読んで、ジャン・バルジャンの一生が終わる頃には大号泣、枕びしょびしょ。心が大きく揺さぶられたお話でした。 子供の頃に読んだかもしれないけれど、大人になった今だからこそ伝わってくる感情が多い気がして。読んでよかったーー。買おうかな。 Posted by ブクログ レ・ミゼラブル 上 ユーゴー / 豊島与志雄 貧困、善と悪について深く考えさせられた本。 マドレーヌ氏として生きていたジャン・バルジャンが、法廷にて自分の姿を明らかにしたことで再び逮捕される点に疑問。 →前科者が自身の身柄を偽っていたこと自体が罪とされていたのでは、というコメントに納得 後半に向かうにつれて盛り上がってきた。 買おうかな。 Posted by ブクログ レ・ミゼラブル 上 ユーゴー / 豊島与志雄 脱獄犯でありながら哀れな人やその娘のコゼットを助けてやるという心の優しさが感じてとれた。脱獄犯なのでとても身体能力が高くそれが助ける上で役に立ったとも言える(w) Posted by ブクログ レ・ミゼラブル 上 ユーゴー / 豊島与志雄 言わずと知れたジャンバルジャンの話。 伊坂幸太郎のホワイトラビットを読んで、また読みたくなって読みました。 今読み返すと色んな発見がありますね。 有名なのは銀の燭台の所ですが、(小学校の道徳にもある)その後のジャンバルジャンの人生をみて「善と悪」について考えさせられるですよねー。 罪を犯した彼は許さ...続きを読むれるべきなのか、ジャベールの正義は善と言えるのか。私たちも現代において、間違いを犯した人を永遠に責め続けるのか、許すべきなのか。それはいいことなのか、悪いことなのか…価値観はそれぞれですが、私は信じて許せる人になりたいなあーと思いました。 Posted by ブクログ レ・ミゼラブル 下 ユーゴー / 豊島与志雄 いやー、ほんと、すばらしい翻訳(抄訳)と思います。 大人が読んでも全く幼稚っぽくなく、面白い。もちろん、子どもにも絶対的にお勧め。 私が保証します。名訳。 Posted by ブクログ ユーゴーのレビューをもっと見る