作品一覧

  • 最恐の幽霊屋敷
    3.6
    1巻2,090円 (税込)
    「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。 幽霊を信じない探偵・獏田夢久は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。婚約者との新生活を始めた女性、オカルト雑誌の取材で訪れたライターと霊能者、心霊番組のロケをおこなうディレクターと元アイドル、新作のアイデアを求める映画監督とホラー作家。これまでに滞在した者は皆、想像を絶する恐怖に直面していた。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポや関係者の証言を手掛かりに謎を追う獏田が目にしたものとは――。 幾多の怪異と死の果てで待ち受ける、幽霊屋敷の真の恐怖とは?
  • 影踏亭の怪談
    3.9
    1巻850円 (税込)
    僕の姉は怪談作家だ。本名にちなんだ呻木叫子というふざけた筆名で、専攻していた民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この常識を超えた怪事件は、彼女が取材中だった旅館〈影踏亭〉に出没する霊と関連しているのか? 姉を救う手掛かりを求めて宿へ調査に出向くことにした僕は、宿泊当夜に密室で起きた殺人事件の容疑者となってしまい……第17回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか、全4編を収録。/【目次】影踏亭の怪談/朧トンネルの怪談/ドロドロ坂の怪談/冷凍メロンの怪談/解説=朝宮運河
  • 地羊鬼の孤独
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    はじまりは中国妖怪を模倣した連続猟奇殺人事件だった。全裸遺体の入った棺が、市内で次々に発見された。動機の見えない一連の殺人を繋ぐものは、現場に残された中国妖怪「地羊鬼」の名前のみ。新米刑事・八木沢は、警部補・林原とコンビを組み、捜査を進めるが、事件の全容はもはや人間の手に収まらないものになっていた――。密室、呪術、バラバラ殺人……謎と怪異が溶け合う未知のホラーミステリー。
  • 赤虫村の怪談
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    愛媛県の山間部にある赤虫村には、特異な妖怪譚が存在する。黄色い雨合羽を着て嵐を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして村の有力者一族が信奉する「苦取大明神(くとるだいみょうじん)」。かねてから赤虫村について調査していた怪談作家・呻木叫子は、村の名家・中須磨家を襲う不可能犯罪の解明に関わることになる。神木の枝上に遺棄された全裸屍体、石蔵の密室で発見された焼屍体……立て続く事件は衝撃の結末を迎える。第17回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。
  • 影踏亭の怪談
    -
    1巻110円 (税込)
    僕の姉、梅木杏子は本名をもじった呻木叫子というふざけた筆名で実話怪談を執筆している。年末、姉が単身で住む東京のマンションを訪れた僕は、粘着テープで拘束された上、意識不明となっている状態の姉を発見する。その両瞼は彼女自身の髪によって縫い合わされていた――この異様すぎる事件は、姉が取材していた「午前2時17分の不在着信が告げる予言」という怪談に端を発するのだろうか? 僕はその怪異が起きた「K亭」という宿を訪れるが、そこで待ち受けていたのは、この世の者が為したとは思えない、おぞましくも謎めいた密室殺人事件だった。第17回ミステリーズ!新人賞受賞作。/第17回ミステリーズ!新人賞選考経過、選評=大倉崇裕 大崎梢 米澤穂信/(本電子書籍は『ミステリーズ! vol.103』(2020年10月初版発行)に掲載の同作品を電子書籍化したものです。)
  • 最恐の幽霊屋敷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    心霊現象があるどころか、何人もの犠牲者が出た最恐の幽霊屋敷、旧朽城家。その中には名の知れた霊能者も。一見、普通の小綺麗な一軒家なのは、家主が幽霊屋敷と公言した上で借家として貸し出しているから。探偵獏田は友人でその家を管理している不動産会社の尾形に、屋敷の過去の事件について調査して欲しいと依頼される。

    序章で尾形が語る幽霊屋敷での事件を聞いただけで「うわぁ」と思うのに、続く一〜五章で関係者視点で過去の事件のあらましが語られて、その禍々しさと犠牲者の数にひたすら驚愕。二章で登場するライターの鍋島が著した本の抜粋が時折差し挟まれ、どうやら最初に住んでいた霊能者朽城キイが各地心霊スポットで壺に封じ込

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    2024年01月13日
  • 赤虫村の怪談

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    怪異と計画殺人が淡々とした文章で語られるので説得力があっていい 怪異の考察が好き
    警察にも祟りが起こったり目の前に化け物が現れたり、夢を壊さないで終わるところも好き

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    2023年11月10日
  • 最恐の幽霊屋敷

    Posted by ブクログ

    面白かったし怖かった。
    8人の最恐の霊たちが作られるきっかけとなった事件の背景に思わずゾゾっときた。
    最近読んだ本の中ではピカイチ怖い。
    最後らへんはパタパタと解決し、ミステリー部分も心霊を邪魔しない程度にいいスパイスになっているし、壺の中身の正体もなるほどといった感じ。
    次作が楽しみな作家様。

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    2023年08月09日
  • 赤虫村の怪談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリとホラーの境界線は曖昧。ホラー風味を出しつつも、ミステリの作法で行くぞみたいな感じ。京極堂シリーズの初期のころに似た印象。解決編はシンプルで良いけれど、もう少し深くても良かったかなとも思う。結末のスッキリしない感じも、独特の風味につながっている。呻木&鰐口の役割分担が、『medium』とか『屍人荘の殺人』ほどにははっきりしていなくて(鰐口さんの実力はいかほど?)、この先の展開が読めない。このコンビものの続きを読んでみたい。

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    2023年01月28日
  • 地羊鬼の孤独

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本や中国の鬼や妖怪や幽霊の蘊蓄は楽しく読めたけど、うーん。とりあえずサイコパスがいっぱい的な話だった。

    0
    2023年01月02日

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