アメリカの現状に関心を持つ人は読むべきだと思う。アメリカの若者(Z世代)がアメリカの現実に悲観的で絶望すらしているが、未来への希望を決して捨ててはいない状況を知ることができる。
現在、イスラエル・パレスチナ問題が世を騒がせており勿論ハマスによるテロ行為は許されるべきものではないが、アメリカがこの問
...続きを読む題をどう扱ってきたかはきちんと知っておくべきである。既に新聞等で報じられているが、若い世代はパレスチナにシンパシーを持っている。「国益をまったく無視するわけではないが、正義や人権をますます重視する姿勢」を持つのがZ世代だと本書は言う。
『急進的』と言われる民主党バーニー・サンダースの主張は果たして『急進的』なのか?と本書は問うている。本書を読むと、メディアが貼ったレッテルが必ずしも正しくないことが分かる。アメリカは、先進国の中で唯一「有給の産休制度」を取り入れていない、という事実を知って非常に驚いた。
本書を読んで、私のアメリカについての理解がかなり大きく変わった。アメリカのさまざまな分野で、今何が起きているのかを知るには必読の一冊だと思う。