マルクデュガンの作品一覧

「マルクデュガン」の「透明性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 透明性
    3.6
    1巻2,750円 (税込)
    2060年代後期。個人情報を企業に提供することにより収入を得られる世界で人々が「個」を失いかけていたさなか、データを管理するトランスパランス(透明性)社の元社長が、殺人の罪に問われる。 温暖化で存亡の危機が迫る人類に、彼女が用意した壮大な計画とは
  • 透明性

    Posted by ブクログ

    ・気候変動が悪化して、人々が北欧地域で生活する一方で、ITは発達。
     Googleに行動履歴や閲覧履歴、生体情報という自分に関する
     個人情報を渡すことに承諾すれば、毎月暮らせるだけの収入をもらえて、
     一部の人を覗いて、googleのベーシックインカムに加入している世界
     Googleが国家と肩を並べている状態。


     主人公は、Googleの支配と環境問題への対策として、
     個人情報を人工的な体に写すことによって、
     不死を実現する計画を実行する。

    ・不死にする人は、精神的な価値や地球環境にやさしい生き方をしているか
     とかとか

     お金もってるかとか関係ない
     宗教も国も関係ない。まさ

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    2021年09月30日
  • 透明性

    Posted by ブクログ

    ありそうな40年後。グーグルが個人情報を管理し自由意志を操作、環境破壊が進んで北欧にしか住めなくなった人類。今このまま手をこまねいていれば、そこにたどり着く。そういう意味では警鐘ではあるよね。

    個人的には”エンドレス・プログラム”は希望しないと思う、永遠の生命がほしいわけではないので。やはり、限りがあるからいいじゃないかな、限りは時には救いになることもあるんじゃないかな、と思う。

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    2021年05月17日
  • 透明性

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    環境問題,グローバル企業によるデータの掌握,宗教問題,トランスヒューマニズム,ベーシックインカムといったまさに現代の問題がテーマになっている.不死の存在,預言者の誕生によって,市場第一主義の経済界,権利主義の政治・宗教を完全に解体するのは今の社会へのアンチテーゼであると感じた.タイトルの「透明性」はデータを完全に開示することによって個人が透明になるという意味だが,このような世界でも本当は不死の技術は存在しないということを誰も見抜けなかったというのは皮肉だと感じた.

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    2021年04月14日
  • 透明性

    Posted by ブクログ

    フラン人作家マルク・デュガンの『透明性』を読みました。

    一言でいうなれば大金持ちなったテック系ギークである女社長の哲学問答、という中身です。

    ジャンルも設定もSFなのですが、必ずしもSFへの興味や知識は必要ありません。

    2068年の地球を舞台に、強力なテクノロジーを背景に地球上のあらゆる産業、企業を手中に収め、トランスヒューマン(オルダード・カーボンで言うところのスリービング)・・・魂を腐らない鉱物材料で出来た人体そっくりな入れ物に移植して不死を実現させた地球上最高の権力者である女性が、神になる事を拒否し、独裁的権力を否定しつつ、自分の家族や世界の宗教家、政治家、情報機関と対話し、モノロ

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    2020年11月08日
  • 透明性

    Posted by ブクログ

    2060年の近未来を舞台にしたSF小説

    人類から死という概念を解放することを実現した際に起こる未来を描いた作品

    主人公自体が完璧であるような描き方ではなく、家族関係においては不完全さを持っている部分に現実味を感じた。

    最後の種明かしのような部分は結局欺瞞がどこまで蔓延るのか、AIが人間を半分支配しているような印象を受けた(根拠のないような現実を信じすぎているのではないか?人間の判断自体は所詮その程度なのかもしれない。)。

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    2023年07月23日

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