【304冊目】2017年から2019年まで立憲民主党の国対幹事長を務めた経験をまとめた本。与野党通じて第1党の国対委員長を女性が務めたのは辻元清美さんが初めてだそうな。
「約束したことは必ず守る、できないことはいわない」というのが国対委員長の原則と教わったそうで、当時の森山自民党国対委員長とのやり
...続きを読むとりなどが書かれている。働き方改革法案における裁量労働制導入断念までの経緯、モリカケ問題、憲法審査会問題など、安倍政権華やかなりし頃(笑)の経験談を中心にまとめられているため、安倍政権批判本と言われても仕方ないくらいの内容ではある。
とはいえ、少数野党にとって審議拒否を始めとする日程闘争が重要な手札だという言い分はよく分かったし、野党側から見るとこう見えるよね、ということを知るための手掛かりにはなるかな。
最後、山﨑拓さんとの対談で山﨑さんが、かつて国対委員長は幹事長の次という位置付けだったのに、今や党の七役にも入っていない。けれど、実際の国会運営は国対委員長に丸投げされていて、国対委員長は大切な仕事であることに変わりないとおっしゃってたけど、本当かな?党役員人事で国対委員長は必ず報道されてると思うので、今や軽視されるポストになったというわけではないと思うんだけど…