ポール・J・スタインハートの作品一覧
「ポール・J・スタインハート」の「「第二の不可能」を追え!――理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャツカへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ポール・J・スタインハート」の「「第二の不可能」を追え!――理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャツカへ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
第一の不可能とは、1+1=3のようもの。それに対して、まるで見込みがないが、実現する妥当な手段がどうにかして見つかれば、探求する価値が確実にあるようなものを「第二の不可能」とし、その中で結晶でも、アモルファスでもない、準結晶という固体の物質の形状を提唱・発見したのが著者です。
理論物理学から、結晶学から多岐に渡る研究で、重要な科学的な発見をしてから、さらに追い求める姿や、それらの過程、また、研究者同士のつながりなど、波瀾万丈です。
今や伝記として読むようなファインマンから教えを乞っていたエピソードも本書の魅力を掻き立てます。
研究姿勢で重要だったのは、自分たちを「青チーム」とし、一流の科学
Posted by ブクログ
科学的な記載はアベンジャーズのヴィブラニウム程度に読み流してしまったが…
ペンローズタイルを物質の配置に当てはめたような準結晶を理論的に思いつく下り
(科学的な読みものとしてはここが1番面白かった)
それを現実に発見していくところ(科学者たちが連携して発見していくところが面白い。最先端の発見ってこうやってなされるのか)
自然に生成された準結晶を捜索していくところ(あとがきにあるようにダ・ヴィンチ・コードを思い出した。ハリウッド感がすごい。人捜しの面白さ)
カムチャッカに冒険に行くところ(また別のハリウッド感がある。理論物理学者が何をやっているのか)
各パートがそれぞれ面白く、とんでも
Posted by ブクログ
30年もの長い期間、情熱を失わず、「第二の不可能」だから可能性はあると信じ、これだけの成果を挙げたことに敬意を表したい。
遠征の成功は実施したタイミング、異なる専門性を持つメンバー、全員が自分の役割を最大限に発揮、など、多くの要素が正しい方向に働いた結果だと良くわかる。全ては著者が長い年月を捧げてきた情熱、それが関係者の心を動かして、著者に大きなご褒美をもたらしたのだと信じたい。事実、別のチームによる遠征は、同じ道案内を起用したものの、同じ結果は発見できなかったという。
それぞれのステージだけでも、特にカムチャッカへの遠征は、一冊の本になる内容。わかり易く説明されているものの、素人には直感