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「岡奈津子」の「〈賄賂〉のある暮らし :市場経済化後のカザフスタン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岡奈津子」の「〈賄賂〉のある暮らし :市場経済化後のカザフスタン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本よりむしろアメリカに近いのではと思った。
特に医療制度。
商品という名称がついてないだけで、市場化によって実質的に公的なポスト、公的なサービスが商品化されてる。
ある事象が商品になるというのは、それがお金によってしかアクセスできないということだから。
市場で売るために生産されるものが商品という意味では、公的なサービス、ポスト、生産される様々な書類や許認可が実質的に売られるために生み出されているような気がしてくる。
さらに、値引きのためにはコネが必要とか、サービスを受けてもメチャクチャ成績を良くすることはできないとか。
コネと賄賂を使ってもそこまではできないというラインはあるらしい、そ
Posted by ブクログ
カザフスタンにおける〈賄賂〉の有り様を描いた一冊。
カッコ付きの〈賄賂〉なのは、金銭の授受だけでなくコネもあるから。「非公式な問題解決」というワードがより正確なのだが、それでは伝わりにくいだろうし。
生活のありとあらゆる面に〈賄賂〉がある。警察、検察、裁判所、徴兵(忌避)、公職売買、事業を行う上での許認可や手続・規制(衛生)、税関、公共住宅、学校の成績、試験の点数、入学の権利、学位論文、医療……
それらに対する市民の反応もさまざま。約150人へのインタビューを行ったというが、あっけらかんと〈賄賂〉について話す人もいれば、怒りだす人もいる。
カザフスタンを主な対象としつつ、近隣の中央アジアでも
Posted by ブクログ
カザフスタンの賄賂の実態について膨大なインタビューを通じて明らかにした本書。途中、賄賂が蔓延するエピソードがこれでもかと出てくるので飽きることもあったが、それだけ賄賂がありふれているということだろう。
ソ連時代はコネを使って便益を受けることはあってもカネが伴うことは少なかったが、独立後の市場経済の浸透に併せて金銭のやり取りが広がった。ソ連時代を知る人は昔の方が良かったと懐かしむ意見も多いとのこと。
非公式な支払いが伴う場面は、警察、司法、行政許認可、教育、医療と幅広い。一方で常にカネだけで何とかなる訳ではなく、コネがあった方が適切な人物に金銭を渡せたり、その金額を減額されたりする。また、カネを