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作品一覧 2020/08/19更新 メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> ステファニー・ランドの作品をすべて見る
ユーザーレビュー メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 ステファニー・ランド / 村井理子 本書の最たる特徴は、自由の国アメリカのシングルマザーの底辺の生活もさることなが、それでも失わない著者の向上心かと。 私だったら娘第一で、ここまでハードな生活の中で自分の学業をまっとうしたいとは思わなくなりそう。 幼い我が子を別れた旦那に預けるのも、すごいなと…。電話で「パパは今どこにいるの?」と聞...続きを読むいて「わからない」と娘に答えさせるような男には絶対預けたくないと思うけど、そうもいってられないのがシングルの現実なんだろうな…。 家族仲がもっと良ければ避けられた悲劇もありそうでつらい。 最低賃金でトイレ掃除をする女性の話を読んだ後では、ハウスメイドを雇って暮らす人は本当に「優雅」なのか?と疑問を抱かずにいられない。 後書きも興味深く、トイレ掃除なんて下賤な人間のすることだという考えが子供にまで浸透している社会はおかしいのでは?と思わずにいられない。 Posted by ブクログ メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 ステファニー・ランド / 村井理子 "見ること、学ぶこと、疑問に思うことをやめた。二人で生きることで精一杯だった。いつも何かが期限切れだった。いつも車に乗っていた。いつも急いで食べて、急いで片付けていた。常に移動し、息を吸うために立ち止まることさえできなかった。"(p.50) "私はミアのためにそこにいたけれど、私の手を握ってくれ...続きを読むる誰かが必要だった。私のためにそこにいてくれる人が。お母さんにだって、お母さんが必要なんだ。"(p.211) "誰かを雇って家の掃除をしてもらえる生活って、どんな感じだろう。その立場になったことは一度もないし、そうなれるとも思えなかった。もしその必要が出てきたら、彼らにはチップをたくさんあげて、食べ物を渡したり、いい香りのするキャンドルを残したりするだろうと思う。"(p.235) Posted by ブクログ メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 ステファニー・ランド / 村井理子 これは…考えるね… 他人のトイレや浴室を磨き続ける日々…それってどんなふうに自分を変えると思う? 「幽霊になったよう」って、ステファニーは言ってる。物凄く自己肯定感が下がるってことだよね。 だけど、最低賃金で清掃の仕事をする(メイド)ことを放棄したら、彼女と娘は生きてゆけない。 好きでそうなったわ...続きを読むけではない。 ただ、タイミングが悪く、掛け違えたボタンのように、一度生じたズレがずっとずっと続いてしまう…。 この物語りは、決して特別なんじゃない、2つの意味で。ひとつめは…事故や病や、不慮のアクシデントで誰でも「貧困」になる、ということ。安泰に思える生活が破綻するのは…パンデミックを経験したら、或いはもっと遡ればリーマンショックを経験したならわかるはず。簡単に世の中も暮らしも破綻する可能性があるってこと。二つめは…誰にでも、チャンスがあるってこと。底の底から這い上がるチャンスはある。だけど、簡単じゃない。それは、ステファニーのこの物語り…実話を読めばわかる。ともすれば、全てを投げ捨てて諦めてしまいたくなるだろう、過酷な日々を彼女は闘い抜いた。 凄いこと… 本当に…。 今はモンタナで夫と娘2人と暮らしているそうだ。 彼女のインスタには現在の様子が日々、更新されている。良かったよね、本当に。 この作品は何より、自分の全てを捧げて守った娘さんのミアちゃんに…母親としての愛の全てを注いだ彼女への宝物になると思う。 自分では得られなかった肉親や家族からの愛を、大きな夢を見ることと、それに果敢に挑み、不屈の魂で勝ち取った彼女に、幸あれ! Netflixでドラマ化されているから見てみた。 ドラマはドラマとしての構成があって、原作とは少し違うけれど、それはそれでとても良かった。 Posted by ブクログ メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 ステファニー・ランド / 村井理子 予定外の妊娠で貧困に陥った作者は、向上心と知的好奇心を失わずに努力し続けて貧困から脱出。 向上心を持ち続けられたのは愛されて育った子供時代で得られた自己肯定感が大きいのではないかと感じた。 彼女が戦う困難の記録と、メイドして観察したワシントン州の家庭を覗き見する感覚でも読める。 彼女が憧れてたどり着...続きを読むくモンタナに行ってみたい。 Posted by ブクログ メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語 ステファニー・ランド / 村井理子 貧困問題や不十分な社会保障などに対して声をあげる要素が詰まった一冊。 誰の援助も得ることができず、シングルマザーでホームレスをしメイドとして働く彼女の回想録。 生きるために日々踏ん張り闘っているその熱量に凄さを感じた。 書くことによって何とか今の状況を変えていく…という意志の強さが伝わってきた。 Posted by ブクログ ステファニー・ランドのレビューをもっと見る