昨日から北京オリンピックが始まったので、「ブラタモリ」はしばらくお休みだ。そうでなくてもこの時期は、あまり放送していないような気がする。
復習あるいは予習ではないが、日本列島の地形と地質について知っておいて困らないので、今回の本を読んでみた。
「ひとまず人間の時間間隔を捨ててみる
...続きを読む」に驚いた。災害が起こらないところで起こったとき、反応としては「まさかという名の坂」があったとビックリする。
しかし、地球は人類が存在する前からあり、数十年何も起きていないからと言って安全とは言い切れない。
以前、著者が仕事で担当した地すべり調査では、約5000年前の縄文時代も地すべりを起こした事例があった。
つい短いスパンで時間を見てしまうので落とし穴だな。
地形・地質でふるさとを知るで、北海道から沖縄までを取り上げている。
「カルデラ」というと熊本県の阿蘇が浮かんでくるが、群馬県にもあった。神社があることで有名な妙義山は、約600万〜500万年前に噴火した火山のようだという研究の結果が出ている。
複数の火口があり、火山の多くは陸上だったと考えられる。火山活動の途中で地下にできた空洞によって陥没した。陥没によって、切り立った崖や尖ったやせ尾根ができたのだろうと著者は見ている。
静岡県にはせき止められた過去がある?で、南西部地域を取り上げている。長年の地すべりで地質が弱くなったところに、大雨が降り流動したと考えている。
過去には川が流れていた痕跡がある。著者は地すべりが川をせき止めたという仮説を立てている。
現在では、川勝がリニア中央新幹線の建設をせき止めているなあ。自然現象ではないが。
地形や地質は、今でも重要な役割を果たしているなあ。