作品一覧

  • 特等席とトマトと満月と
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    結婚も出産も、売れてから? 「可愛いくなりたいじゃなくて、面白くなりたい欲って、何なのかな」 女芸人たちの切ないまでのリアルを描く、初めての長編小説。 20代なかばのムシナは“芸人としては"美人で背も高くスタイルも悪くない。そのことと、実家暮らしであることが、コンプレックスでもある。 ウケたい気持ちはあるけれど、それほど向上心もない。恋愛は女芸人には邪魔だとわかっていても、男に求められると応えてしまう。結婚も出産もしたいけど、売れるまではできない、と思っている。ことさらヒエラルキーを強調する女芸人の先輩たちは、解散して結婚したり、B級タレントに転身したり。かと思うと、見た目にインパクトのある後輩芸人が、あっという間にムシナを抜いていく。「サイコメトリング」というオリジナルのネタを手にし、賞レースの3回戦に進んで手応えをおぼえるけれど、その上には行けない。でもなんとなくテレビに出るようになり、イケメン男優からこなをかけられたりして、底辺からは脱出したような気がするけれど、芸人をやめて結婚出産した先輩のことは、素直に祝福できない。 そんな「どっちつかず」なムシナと、ムシナを取り巻く“底辺"の芸人たちの、もどかしくも切ない日々を、残酷なまでの観察力で生々しく描く長編小説。
  • 「中退女子」の生き方 腐った蜜柑が芸人になった話
    3.0
    学校という枠から出ると、自分には何もなかった――。 高校退学、引きこもり生活から、お笑いの世界へ。 コンプレックス、仕事哲学、恋愛・結婚、母との関係… R-1グランプリ、女芸人No.1決定戦THE Wの決勝戦常連として話題の芸人、紺野ぶるまが初めて綴る"人生の軌道修正"エッセイ集。

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  • 下ネタ論
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    下ネタとはどういうものなのか? どう扱うべきなのか? どう向き合うのか? 「ちんこ謎かけ」で話題を呼んだ芸人・紺野ぶるまが、下ネタへの熱き思いを語る。 自分の下ネタのルーツから、コンプライアンスの厳しくなる中での下ネタの未来、下ネタの使い方まで、芸人が語るまさに「下ネタ論」。
  • 特等席とトマトと満月と

    Posted by ブクログ

    芸人さんをリスペクトしている

    なんて言うと当の芸人さんたちには鼻で笑われそうだけど、本物の芸人さんに知り合いもいないので恥ずかしげもなく言ってしまおう
    中でも普通にテレビに出ていたり、賞レースの上位に顔を出すような芸人さんはたとえ一発屋と呼ばれるような人でも天才だと思う
    そんな天才たちのひとり紺野ぶるまさんの処女作

    芸人さんが好きで、芸人さんが書いた小説は思わず手にとってしまうのだが、実はあまり面白いと思ったことがない
    だいたい読み終わった後に「調子のんなよ」とか思ったりする(リスペクトどこいった)

    本作も芸人さんが小説を書きました!にありがちな自分を投影したような芸人が主人公で、芸人さ

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    2023年04月03日
  • 特等席とトマトと満月と

    Posted by ブクログ

    かなり刺さった。
    自分の思ってることを素直に発信すれば誰かに必ず刺さる、とぶるまさん本人が言っていたが、ひとつも共感出来ない人が世の中にはいるのかな。と思うくらい自分には刺さった。
    情景描写が綺麗でドラマを見たような気にもなった。

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    2022年10月13日
  • 下ネタ論

    Posted by ブクログ

    下ネタを使うと、「安易に下ネタに走る女性芸人」
    と揶揄されてしまう潮流の中で、如何にしてその場、その番組に合った下ネタで盛り上げるかの、試行錯誤故に辿り着いた
    「ち◯こ謎かけ」。笑
    ただ、一見単純そうな芸の中にも細かい気配りがあることに気付かされた。
    下ネタを用いる際にも、直接的な、想像してしまうようなものを避け、かつそう言った表現技法の発明は、大変な苦労だったんだと思い、改めて芸能界で生き残っていく難しさを感じる。
    「下ネタに関しては、内輪ネタとして用いるべきで使うにしても、相手が嫌な気がしないものを。」
    芸人さんでさえ、扱いに苦労しているものを一般人が使いこなせるかなんて愚問なのだから、自

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    2020年08月04日
  • 「中退女子」の生き方 腐った蜜柑が芸人になった話

    Posted by ブクログ

    「母が泣いているのを見たのは、退学になったとき以来だった。あのときも何度も頭を下げさせてしまった。だけど、全然違う。『わがままな娘ですが、よろしくお願いします』と言って母は、少し笑った。私も泣きながら少し笑った」

    下ネタ謎かけ「XXとかけて、う~ん。。。チ〇コととく、そのこころは~」で有名な著者。初めて聞いたときはマジ笑ったわ。本書は高校中退から芸人になるまでの経緯が書かれているが、ある意味で運が良く才能もあったのだろうと思う。なんせ高校中退からの逆転劇なのだから。その分、読書量も多いようで。

    でも著者が本当に書きたかったのは会えば常にケンカばかりの母親との関係のような気がする。

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    2022年07月02日

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