正直、タイトルと表紙の絵から読もうか迷ったが、読んで正解の本だった。
様々な本で、こうしたらいい、ああすると効果がある、と主張するが、小説形式で語られる本書のような本の方が、こういうことか、とすっと頭に入ってくる。
主人公の悩みにどういう解決手段があるだろう、と考えながら読み、なるほど、こんな手段が
...続きを読むあったか、と驚き、楽しく勉強できた。
しかし、相手が得たいものは何か、相手の立場になって考え、自分は何を与えられるか考える、という気づきから始まったのに、主人公と母親の対立では、主人公は母親の気持ちに立って考えず、母親が案外物わかりがよく感動屋で勝手に気づく、というところだけは釈然としない。
「おばあちゃん(実の祖母)が好き」という気づきから「高齢者に元気になってもらいたい」も微妙。「おばあちゃん」だから好きなのであって、そこに年齢は関係ないような?
ダンス部のエピソードや、好きの見つけ方自体は面白かった。