作品一覧

  • トラフィッキング・データ デジタル主権をめぐる米中の攻防
    -
    1巻3,850円 (税込)
    ○仕事や遺伝子情報、家庭生活、家計・消費・決済、投資、ゲーム・音楽などの娯楽、政治的志向に関わる個人のデータが、同意を得ることなく、政治的・金銭的な目的のために日常的に抽出されている。これらのデータは、米国のテック企業から中国へと移転され、中国政府はそのデータを利用し、世界中のデジタル主権を脅かしている。 〇成長を優先するあまり、米国の規制当局はデジタル主権に対して自由放任主義的アプローチをとり、不透明でしばしば略奪的なデータ収集の手法を容認してきた。中国政府は、営利目的で大衆を搾取する米国テック企業の長き伝統を足場としている。中国市場へのアクセスに依存する米国テック企業を通じて国力を増強しているのだ。 〇本書は、ユーザーのデータが商業的に抽出・移転されることによって、ユーザーの居住国・地域の法的システムの管轄外にある外国政府の国家戦略に不正に利用されることを意味する「データ・トラフィッキング」という概念を提唱。TikTokやフェイブックなどのSNSから、フォートナイトといった人気オンラインゲームを通じて、テック企業が個人データをどう収集しているのか、それが一国の安全保障をいかに脅かしているのかを明らかにする。 〇長年、豊富な調査研究を行ってきた中国メディア・情報テクノロジーのエキスパートが、中国企業・中国政府による個人データ搾取の驚くべき実態を多様な分野にわたり解き明かし、情報保護のあり方に警鐘を鳴らす。
  • 中国的経営イン・デジタル 中国企業の強さと弱さ
    -
    1巻4,180円 (税込)
    中国的経営の原理とは? 日本的経営とどう違うのか? 先進IT企業のケーススタディを通して、中国企業の「型」 を解き明かし、日本企業にとっての教訓をさぐる。 なぜ中国企業は「両利きの経営」を目指すのか?  ●政府系・民間、業種、地域の違い、時代を越えて、中国企業に共通する普遍的な「型」とは何か?  ●ネットとリアルの融合、デジタル化、国家との関係など経営環境が大きく変化する中で、中国の先進企業はどう経営の軸を変えようとしているのか? ●中国企業のビジネスモデルの変化、中国の先端IT企業の変革の実態を、ファーウェイ、小米、アリババの綿密なケーススタディを通して明らかにする。そして日本企業が進化する中国企業に伍して世界で「戦略的不可欠性」を獲得するための道を示す。 ●中国企業に共通する経営の原理を明らかにする注目の書。
  • テンセントが起こす インターネット+世界革命
    3.0
    テンセントCEO馬化騰の著書(共著)では本邦初の翻訳書!! BATH(中国IT企業4社、バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの総称)の中でもアリババと双璧をなすプラットフォーマーであるテンセント。そのコンセプトで中国の国家戦略でもある「インターネット+(互聯網+)」と、それをさらに広げたテンセントのビジネスモデルとは? GAFA を猛追し、急成長する中国・深圳の巨大IT 企業、テンセントのビジネスモデルの秘密に迫る!! 中国だけでなくアジア全体を席巻するインスタントメッセージツール『WeChat』とモバイル決済『WeChatPay』の大成功の秘密は、馬化騰の『すべてをつなげる』という一貫した信念にあった。馬化騰の信念が、中国の「インターネット+(プラス)」の「プラス」の後に続く部分を通して具体化されてきた道筋こそがテンセント大成功の足取りである。本書では、インターネットにプラスされる、ゲーム、エンターテイメント、金融などの具体的な要素を取り上げるだけでなく、中国全体のインターネットプラスという政策をめぐる状況、テンセントの姿勢などを俯瞰的に見る。
  • 中国デジタル・イノベーション ネット飽和時代の競争地図
    4.5
    ■世界の注目を集めた中国プラットフォーマーのビジネスモデルには限界が見えてきた。アリババもテンセントも、これまでの手法では先がない。ネット展開はすでに飽和。中国のプラットフォーマーたちはリアルとの融合に戦略転換し始めた。 ■消費者の安全性、信頼性への要求が高まり、競争の焦点が消費者接点から、商品やサービスそのものへとシフトしつつある。その中で、主要なプレーヤーのBAT(百度、アリババ、テンセント)に加え、TMD(バイトダンス、美団点評、滴々出行)が新たな主役として登場してきている。 ■この変化は、リアルに強い日本企業にとっても有利になる時代がやってくることを意味する。第二幕に入った中国デジタル革命の実態を、「コロナ後」の展望も含め、中国ITビジネス・経営に精通する専門家が詳細に解説する。
  • 中国の経済改革 歴史と外国に学ぶ方法論
    -
    1巻5,500円 (税込)
    ■中国政府内部のシンクタンク研究者が、習近平政権も含めて、トウ小平の後継者たちによる従来の改革の進め方を批判し、改革成功に向けた包括的な提案を行っている点で大変注目すべき研究です。読者は、トウ小平の推進した「改革開放」政策以降の経済改革の実態が理解でき、また、推進組織の縦割りの弊害など、習近平政権による改革がなぜ遅れているのかも知ることができます。 ■トウ小平が構想し、趙紫陽が具体化した中国の経済改革は、成長率の鈍化とともに大きな壁にぶつかっています。本書は、これまでの緩慢・慎重な改革、政府主導のキャンペーン型改革モデルではなく、市場経済をベースとした明確な改革目標の設定に舵を切るべきだと説きます。官僚主義の弊害を打破し、強力な改革のデザイン、調整を進める実行力の強化、改革をめぐる開かれた活発な論争のもとで経済構造の変革を進める必要があると主張します。 ■本書は、中国の歴史上の主要な改革や欧米、旧ソ連の改革からの教訓を導き出しています。戦国時代の商鞅、北宋時代の王安石、明の時代の張居正が主導した改革、清末の戊戌変法、新政までの五大改革について取り上げ、既得権益層との闘い、人材育成、環境変化に応じた改革目標の調整などの困難を乗り越えられなかったと指摘(ほとんどが失敗)。同時に、戦後の台湾の改革を成功事例として取り上げている点が注目されます。また、市場主義にもとづく改革を進めたサッチャー・レーガン政権を成功例、旧ソ連の崩壊をもたらしたゴルバチョフ改革を失敗例とし、それぞれの成否を分けた要因を検証しています。
  • 中国デジタル・イノベーション ネット飽和時代の競争地図

    Posted by ブクログ

    BATだけでなくバイトダンス、美団などTMDのビジネスモデル含めて中国のテクノロジー企業が今後行き着く方向までを考察した良著。日本企業にとって示唆に富む内容が多い。

    0
    2021年06月26日
  • 中国デジタル・イノベーション ネット飽和時代の競争地図

    Posted by ブクログ

    NTTデータの中国現地法人でトップを務めた経験のある筆者による、中国デジタル革命の解説本。
    プラットフォーマーのビジネスモデル分析から長い駐在経験を活かした政策・文化面の分析などはかなり深くまで行われていたが、肝心の日本に向けた提言が普通かつ教科書的で特に印象に残らなかったのがもったいなかった。

    一方で「産業インターネット」「伝統的産業の再構築」「ネットとリアルの融合」といった中国の最新トレンドは網羅的に理解することができ、日本にも訪れるであろう今後の潮流を落とし込めた。☆3.5くらいの感じ。

    【感想】
    ・DXをDXという包括的な言葉で片付けてしまう傾向にあるが、これは危険。「次に何が起こ

    0
    2021年01月01日
  • テンセントが起こす インターネット+世界革命

    Posted by ブクログ

    創業者のポニー・マーが書いた本のため、どうしても主観としての主張が多い内容になってしまった。
    第三者がテンセントをどう評価しているのか。
    今までのインターネット企業と、どの部分が一線を画しているのか。
    そういう点を知りたければ、正直言って物足りなさを感じるだろうと思う。
    テンセントならではの独自の戦略。
    今までの企業と何が違うのか。それらをもっと盛り込んでほしかった点だ。
    BATHと言われ、GAFAと比較されるが、GAFAと同じ戦略を中国内で行っているだけであれば、オリジナリティがない。
    あくまでもタイムマシン経営でしかない。
    ポニー・マーが何を考えて、これからどうしていくのか。
    もう一方の巨

    0
    2021年08月29日
  • テンセントが起こす インターネット+世界革命

    Posted by ブクログ

    コミュニケーションとコンテンツにフォーカスすると言っているのは中国BATのなかでテンセントだけ。馬化騰CEOの話してることがまとまってる。インターネットプラスというネーミングはあまりキャッチーではない。「テンセント 知られざる
    。。」と読むと面白い

    0
    2021年01月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!