作品一覧

  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語
    4.3
    1巻2,508円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヘンな動物の代表格・カモノハシ。 関西のicocaカードのキャラクターでもあり、巷ではけっこうな人気者。 そのわりになぜだか情報が少ない・・・。 理由はいたって簡単。 原産地オーストラリア以外で全く飼育されていないので、現地に行かないと観察できないから。 このおかげで、人気のある動物なのに類書が全くない状況。 専門書を除くと世界的にもオーストラリアに数冊あるのみという惨状。。。 一体カモノハシはどんな動物なのだろう? カモノハシはどうやって進化してきたの? そんなカモノハシの不思議に、気鋭のカモノハシ研究家がぐっと迫る。 謎多きカモノハシ、その魅力にぜひふれてほしい。
  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

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    哺乳類の歯の研究が主で、幼少の頃からカモノハシを愛して止まない研究者がカモノハシについての本を出版されました。おそらく、国内では唯一のカモノハシ研究書でしょう。こういった詳細な本を待っていました。カモノハシの記述といえば「卵を産む哺乳類」でありせいぜい「単孔類という分類」くらいしか記述されない珍獣です。その詳しい生態については子ども向けの本では得られず。この本はカモノハシの祖先にあたるオブドゥロドンとの生態や歯の構造比較により、カモノハシは進化の過程で歯を失い、代わりに嘴の感覚器官を進化させたという研究成果を出した素晴らしい内容でした。それのみならず、カモノハシにまつわる人類史も記述したまさに

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    2021年06月27日
  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

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    哺乳類でありながら卵を産むという,特別に変わり種。
    しかも,哺乳類にしては珍しく,毒を持っている。
    とても独特だが,見た目は地味で,人目につかないように生きている。
    こんなカモノハシに魅せられた著者が,形態学・生態学から,哺乳類の進化との関わり,そして人間とカモノハシの関わり合いまで,広く熱く語ったもの。

    カモノハシ好きには垂涎の一冊。
    そして,カモノハシのことをあまり知らない多くの人には,ぜひ読んでカモノハシ好きになってもらいたい一冊。

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    2021年01月27日
  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

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    本屋で手にとって開いたところ、著者の先生が子供の頃に作ったというカモノハシ便箋が目に入りました。これは良い本に違いないという直感で購入しましたが、間違いなかったです。
    カモノハシの驚きの生態と形態の解説、進化史における位置づけ、化石単孔類、ヒトとの関わりや文化史などなど、テーマが多岐に渡っていて飽きません。
    著者の先生の個人的なお話も、とても含蓄に富んだもので、豊かな読後感が味わえます。
    先生の描くユルいイラストもかわいいですね。

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    2020年08月30日
  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

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    ネタバレ

    くちばしがあって、毛皮ももっていて、みずかきがある、哺乳類と爬虫類の特徴をもったエキゾチックな動物、カモノハシの本。
    英語も”duckbill”、あひる+くちばし(他にも呼び方ははあるようでしたが)。ハシビロコウは Shoebillでしたか。くちばしめだちますもんね。両方とも。
    研究的な面だけでなく、文化史的な面や現在の保護活動など多角的な観点での記載があります。
    哺乳類なのに、卵を産む、毒を持つ、電気を受信して餌を探すなど摩訶不思議な性質はもちろんのこと、脂肪の40%は尻尾にあり、「カモノハシ取り扱い方法のガイドライン」に、その尻尾を持って逆さづりにするのが正しい持ち方など知識が満載です。

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    2021年02月13日
  • カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

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    カモノハシをご存知だろうか。
    大きなくちばし、櫂のような尻尾、水かきのある足。
    独特な風貌は、水鳥とビーバーをつなぎ合わせたようにも見える。
    変わっているのは見た目だけではない。
    カモノハシは哺乳類ではあるが卵を産む。尿や糞、卵を1つの穴から出す単孔目の仲間である。単孔目にはカモノハシの仲間のほか、ハリモグラが現存するのみである。

    本書はまるごと、そのカモノハシを紹介する1冊である。日本語で書かれた最初の「カモノハシ本」とのこと。
    著者はカモノハシ好きが高じて研究者となった。カモノハシや哺乳類の進化、特に頭骨や歯の形の変遷が専門である。
    カモノハシの生物学的な話から、カモノハシの先祖にあたる

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    2021年01月05日

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