浅原正和の作品一覧
「浅原正和」の「カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「浅原正和」の「カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
哺乳類の歯の研究が主で、幼少の頃からカモノハシを愛して止まない研究者がカモノハシについての本を出版されました。おそらく、国内では唯一のカモノハシ研究書でしょう。こういった詳細な本を待っていました。カモノハシの記述といえば「卵を産む哺乳類」でありせいぜい「単孔類という分類」くらいしか記述されない珍獣です。その詳しい生態については子ども向けの本では得られず。この本はカモノハシの祖先にあたるオブドゥロドンとの生態や歯の構造比較により、カモノハシは進化の過程で歯を失い、代わりに嘴の感覚器官を進化させたという研究成果を出した素晴らしい内容でした。それのみならず、カモノハシにまつわる人類史も記述したまさに
Posted by ブクログ
くちばしがあって、毛皮ももっていて、みずかきがある、哺乳類と爬虫類の特徴をもったエキゾチックな動物、カモノハシの本。
英語も”duckbill”、あひる+くちばし(他にも呼び方ははあるようでしたが)。ハシビロコウは Shoebillでしたか。くちばしめだちますもんね。両方とも。
研究的な面だけでなく、文化史的な面や現在の保護活動など多角的な観点での記載があります。
哺乳類なのに、卵を産む、毒を持つ、電気を受信して餌を探すなど摩訶不思議な性質はもちろんのこと、脂肪の40%は尻尾にあり、「カモノハシ取り扱い方法のガイドライン」に、その尻尾を持って逆さづりにするのが正しい持ち方など知識が満載です。
Posted by ブクログ
カモノハシをご存知だろうか。
大きなくちばし、櫂のような尻尾、水かきのある足。
独特な風貌は、水鳥とビーバーをつなぎ合わせたようにも見える。
変わっているのは見た目だけではない。
カモノハシは哺乳類ではあるが卵を産む。尿や糞、卵を1つの穴から出す単孔目の仲間である。単孔目にはカモノハシの仲間のほか、ハリモグラが現存するのみである。
本書はまるごと、そのカモノハシを紹介する1冊である。日本語で書かれた最初の「カモノハシ本」とのこと。
著者はカモノハシ好きが高じて研究者となった。カモノハシや哺乳類の進化、特に頭骨や歯の形の変遷が専門である。
カモノハシの生物学的な話から、カモノハシの先祖にあたる