ダニエルカーネマンは著書『ファスト&スロー』で人間の思考をシステム1(ファスト)とシステム2(スロー)に分けましたが、この本ではさらにシステム3(無意識思考)を紹介しています。
無意識思考ってなんぞや?と思われる方も多いと思いますが、そういった方の中にもある問題についての情報をたっぷり入力して、そ
...続きを読むの後全然関係ないことをしているとふといい解決策が浮かんだという経験がある方がいらっしゃるかもしれないです、この本ではその無意識の間に思考していることをシステム3としているようです。
これは、森博嗣氏が『集中力はいらない 』で「分散力」と呼んだものと同じものを指しているんじゃないかと思ったり、この本でも30年以上前に発刊された『思考の整理学』にも同様の記述があると書かれていたので、システム3は概念的には新しいものではないものの、近年になって科学の俎上に上るようになってきたというものなのかもしれないですね。