グレイソン・ペリーの作品一覧

「グレイソン・ペリー」の「男らしさの終焉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 男らしさの終焉
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ターナー賞アーティストであり異性装者(トランスヴェスタイト)としても知られるグレイソン・ペリーが、新しい時代のジェンダーとしなやかな男性のあり方を模索する─! 本書を読みながら、「男らしさ」ってなんなのかと考え、自分の頭の中に浮かんだ言葉でもっともしっくりときたのは「麻痺」だった。そういうことにしておくとか、気付かないふりをするとか、さすがにこれくらいイイだろとか、真剣に考えないように頭を麻痺させることで「力」を顕示する。(『ハーバーズ バザー』2020年3月号より) ――武田砂鉄(ライター) 痛快、辛辣、そして真摯。「旧来型の男らしさを尊ぶ男たちは、架空の組織である男性省のトップから舌打ちされるのを恐れている」「男性性とは主に、ペニスをもつ人々にしつけられた感情の構成」という考え方に、なるほどねと膝を打ちました。 ――ジェーン・スー(コラムニスト) グレイソン・ペリーは、12歳の時に自分の男性性に疑問を抱き、やがて女性の服を着ることに魅力を感じるようになりました。暴力的な継父など周囲の男性たちやジェンダーの縛りのせいで苦しんだ経験をもつ彼は、男性の最大の敵は、男性自身だと言います。男性性の被害者は女性だけではありません。男性自身もまたジェンダーを演じることに駆り立てられている犠牲者といえます。 大抵の男性はいい人で道理をわきまえています。しかし、乱暴な人間、レイピスト、犯罪者、殺人者、脱税者、汚職政治家、セックス中毒、ディナーで退屈な話をするのは、なぜ男性ばかりなのでしょうか。 世界は絶えず変化しています。男性にも変化が必要なのです。マッチョで時代遅れの男らしさと距離を置き、それとは別の男らしさを受け入れることで、世界にポジティブな変化をもたらすことができるのです。 本書でペリーは人種、階級、性別、セクシュアリティ、経済学、人類学、社会学、および心理学など、さまざまな分野を横断しながら、冷静な(時には風刺を交えて)分析をしています。そして、本書の最後に、男性向けの未来のマニフェストを提示します。 《男性の権利》 傷ついていい権利 弱くなる権利 間違える権利 直感で動く権利 わからないと言える権利 気まぐれでいい権利 柔軟でいる権利 これらを恥ずかしがらない権利 本書が、社会で当たり前とされている男性像、男らしさの固定観念から自由になり、新しい世界に踏み出す一歩となることを静かに願います。
  • 男らしさの終焉

    Posted by ブクログ

    男性性、男性学というようなものの存在を教えてくれた本
    自分の考え方は『自然に』そうなった、『元々』あるものと思い込んでいたけれど、色々な見聞き体験を通して作られてきたもの
    そうであれば『絶対』や『正解』はなくて変わることもあるのかも…と可能性を感じさせられました

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    2024年04月02日
  • 男らしさの終焉

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    「真実はあなたを自由にする。でも最初はムカつく。」という冒頭の言葉に笑いつつ頷いてしまった。
    現代版の男性ロールモデルがあらゆるレベルで足りていない状況は割と致命的なのかなと思ったので、ここが早く解決したらいいのになと思った。

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    2024年02月22日
  • 男らしさの終焉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「男性性の未来は、男性性の豊かさである」
    伝統的な男性性の根深さ、変えていく難しさを痛感した。男性を称する者として、男性性に相対する苦悩にも大いに共感した。ワーキングクラスの青年たちの描写は、問題を表面的な理解に留めるようで気になった。ただこの感想は、自分と異なる境遇への無知、情緒をもって議論することへの男性性的な抵抗が呼び起こしているのかもしれない。

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    2022年04月27日
  • 男らしさの終焉

    Posted by ブクログ

    従来の権力・腕力・暴力的な「男らしさ」を疑い、男性も女性と同じくらい感情豊かで繊細であるし、その豊かな感情や弱さを表現し、他人へ共感することができれば、男性はもっと生きやすくなるのではという提案

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    2021年05月03日
  • 男らしさの終焉

    Posted by ブクログ

    ジェンダーイシューは女性の観点から語られる本が多いけど、そもそもジェンダーの問題は女性だけに留まらず男性側も意識を変えていく必要があって、この本は男性側から男性特有のプライド問題や越権的な社会構造ちゃんと見直して、そろそろ男だからっていう鎧は脱ぎ捨ててみてもいいんじゃないの俺たち、どうよ?社会構造見直さない?的な本です。ジェンダーイシューを男性側から紐解いて読んでみたいと思っていた私にはちょうど求めていた本でした。

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    2020年12月23日

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