私達は毎日、誰かと関わりながら生活している。
ストレスは人間関係から、とも言われるとおり、
良くも悪くも感情を揺さぶってくるのは、ヒトだ。
イラッとした、なんかモヤモヤする、ってときに、
気持ちを切り替えるためのキッカケをくれる本だと思う。
ひとつずつの項目が短くまとめられていて、読みやすくわかり
...続きを読むやすい。
緊張したら手のひらに人と書いて飲むとか、
怒りがわいたら123456と数えて6秒我慢とか、
とっさの対処として知られてることがあるが、
そういう感じで使うものだと思う。
小説は読むもの、ビジネス書は使うもの、と聞いたことがあるが、まさに「使うもの」。
(ビジネス書じゃないけど)
自分によく起こる場面について、2〜3個を覚えておいて、すぐに独り言を言えるようにしておくといいと思う。
各項目の末尾に書いてある「ひとこと」が、私は好き。この言葉は過不足なく、そうだね!と思える。
私に役立ちそうなのは、下記。
①「その行動は何のため??」と、脳内独り言。
なんでそんなこと言うの? なんでそんなことす
るの?って思うことがある。
その原因を探して解決したいと思ってしまう。
でも、原因がわからなくても、ポジティブな目的
だけわかれば、実現方法を考えるだけでいい。
解決の糸口がつかみやすい。
②「アプローチが違うかも」と、脳内独り言。
説明や会話をしても伝わらない、わかってもらえ
ない、ってことがある。
報告書やメール、資料などで「わかりにくい」
「文字が多すぎて読む気がしない」などと言われ
ることがあった。人によって感覚が違うから。
A、視覚情報が得意な人は、頭の回転が早く映像
でイメージする人。図や写真を使おうかな。
B、聴覚情報が得意な人は、理論的で言葉の使い
方を気にする人。言葉を丁寧に吟味しよう。
C、身体感覚が得意な人は、直感が大切で言語化
が苦手。やってみてもらうのがいいかも。
相手がどういうタイプか考えて伝え方を変える。
③「今、どの程度怒ってる?」と、脳内独り言。
怒りマックスを10点としたら、今の怒りは何点か
考えると、ワンクッション置いて思考が切り替わ
る。感情のまま怒りをぶつけた発言をして、あと
で後悔することがなくなる。
④「良かったことはなに?」と、脳内独り言。
なにかを選択したあと、やっぱりあっちが良かっ
たかな、失敗したかな、とクヨクヨすることがあ
る。良かったことに焦点をあて直せば、これで良
かったと思えることはたくさんある。
選択しなかった未来を妄想しても仕方ない。
⑤「思いが伝わるといいな」と、脳内独り言。
誰かに何かを言ったあと、言うんじゃなかった、
失敗した、誤解されたかも、怒らせたかも、と
クヨクヨしがち。どう受け取ったかは相手の問題
なので、私の思いが伝わるといいな、と思うこと
で、自分の心を守ろう。