ユーザーレビュー イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上) ロネンバーグマン / 小谷賢 / 山田美明 / 長尾莉紗 / 飯塚久道 極めて面白い。ここまでやらないと中東では生き残れないのか、と。陰謀論の世界と隣り合わせの民主主義社会という、イスラエルならではの状況も垣間見える。 Posted by ブクログ イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上) ロネンバーグマン / 小谷賢 / 山田美明 / 長尾莉紗 / 飯塚久道 まるで映画や小説のように思えるほど臨場感が溢れる内容。 こんな世界があったのかと信じられない気持ちになり、でもそれが事実なのでとてもやるせない気持ちになる。 明日、日本がなくなるなんて今の自分には想像つかないけれど、イスラエルには国の成り立ちからして闘わないいけないと思ってしまう理由がある。 闘いを...続きを読む続ければ続けるほど、どんどん複雑化しているように思う。 教科書的な事実羅列ではなく、色々な立場の人間のリアルな発言があふれている。 著者のインタビューにかけた時間と労力が計り知れないし、それをこの本にまとめたのがすごい。 翻訳も読みやすかった。 Posted by ブクログ イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上) ロネンバーグマン / 小谷賢 / 山田美明 / 長尾莉紗 / 飯塚久道 国家とユダヤ人を危害から守るためにあらゆる手段を講じるイスラエル。イスラエルの新聞記者が政府・軍関係者への膨大な聞き取り から明らかにした、イスラエルで特殊任務にあたるモサド、シン・ ベト、アマンの3機関による、諜報活動と要人暗殺作戦の初の通史。 めちゃくちゃ面白そうだけど買う人少ないだろうな・・・...続きを読むと思いながら読み始めました。序文からして恐ろしいにおいがぷんぷん漂うんですけど、あまりに平和ボケした日本人にはかなり衝撃的な内容で、でも怖いもの見たさであっという間に読み終えてしまった。この著者、近いうちに消されるとかない・・・よね?ここまでの証言をよく集めたなあと感嘆しかないです。すごすぎる。筆者のイスラエルへ対する批判的な姿勢は述べられていますが、決してくどくなく、淡々と事実が記されていて客観的な一冊に仕上がっている。下も早く買わないと。翻訳してくれた早川書房に感謝です。 Posted by ブクログ イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(上) ロネンバーグマン / 小谷賢 / 山田美明 / 長尾莉紗 / 飯塚久道 スパイやその所属する諜報機関の描写は映画や小説といったフィクションの世界ではよく見かけるが、この本には実際のところインテリジェンスの世界がどのようなものなのかが事細かに書かれている。そもそも諜報機関の内情をノンフィクションとして書くことなどできるのだろうかと思ったが、実際著者はこの本を書くのに並々な...続きを読むらぬ苦労をしたことがうかがえる。その情報収集の結果は巻末の100ページ近い注記に見ることができ、情報の正確さのために多大な努力を払っていることが推察された。また、著者がイスラエルにかかわりが深いこともあり、情報源はイスラエル側のものが多いが、著者個人の主張を極力排し中立な立場で事実を書き連ねるようにしていることも感じられた。 上巻ではイスラエルの建国から第一次インティファーダのあたりまでの期間に各情報機関がどのように設立され、確立されていったかの経緯や、国の生き残りを賭して諜報活動に血道を挙げる状況が様々な作戦行動の描写を通じて綴られる。普段自分が暮らしている日常とは全く想像もつかないような世界があるということを痛感させられた。 Posted by ブクログ イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史(下) ロネンバーグマン / 小谷賢 / 山田美明 / 長尾莉紗 / 飯塚久道 上巻に続いてイスラエルの各情報機関の行動を描写しているが、完璧に成功した作戦があったかと思えば、その成功から生まれた過信のために手痛い失敗を引き起こすという流れが何回かあり、モサドほどの組織であっても人の集まりなのだと妙な感慨を覚えた。 最後の章の、『イスラエルの情報機関の物語はさまざまな意味で、...続きを読む見事な戦術的成功に彩られた物語であると同時に、悲惨な戦略的失敗の物語でもある』という一文が、この本の内容をよく表している。大書ではあるが、一読に値する。 Posted by ブクログ 飯塚久道のレビューをもっと見る