作品一覧 2024/04/18更新 神秘なるオクトパスの世界 試し読み フォロー タコの知性 その感覚と思考 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 池田譲の作品をすべて見る
ユーザーレビュー タコの知性 その感覚と思考 池田譲 以前に「イカの心を探る」を読み、同じ著者が書いた本を読んだ。タコがどのように周辺を感覚し、どのような知性を獲得しているのか、実験を通して紹介する。専門書ではないが、そこそこ踏み込んだ内容なのだと思った。でも難しくない。読んでみると分かるが、楽しい本である。著者の語り口が楽しくて、適度に脱線しつつ、楽...続きを読むしい実験風景などが目に浮かぶ。タコの足と吸盤は想像以上に大切な器官のようだ。目も重要で、人の目とタコの目の構造の違いなど、生命の神秘を感じずにはいられない。「このタコ!」というと悪口になるが、 本書を読んだ後は誉め言葉に聞こえてくる。 Posted by ブクログ タコの知性 その感覚と思考 池田譲 タコに関する研究の一端が知れる本。よく食べている生き物だが、意外に知られていない生態や、性格なども学ぶことが出来る。 視覚と、腕の吸盤が優れた器官能力を担っていることや、鏡を使用して鏡像自己認知能力を確かめたり、果てはMDMAなどを投与されたりと、研究の惨たらしさも感じながらも、そういうことも普...続きを読む段何気なく生きている自分たちも享受しなければならないのであろう。 さらに研究にはよくよく学生の名前を挙げていることからも、一縄筋には行かないことや、一人ではなかなか辿り着けないものなのであることも思わされる。 これからも著書には研究を続けて日本のタコ第一人者になって欲しいものである。 Posted by ブクログ タコの知性 その感覚と思考 池田譲 琉球大学理学部海洋自然科学科(専門は、動物行動学;水産増殖学;頭足類学)教授の、池田譲による新書。要はタコやイカに魅せられた著者が、「タコって頭いいな…」と感じたエピソードを多数紹介している本なのでそれが面白いのだが、同時に研究室の様子や研究の進め方、温度感などのようなものも描いており、この点動物行...続きを読む動学を目指す学生などにもとても興味深そうである。 タコが見まね学習をするという実験の紹介などに特に興味を惹かれた。生物学的に「学習」とは、経験的に行動が変わり、しかもそれが長く継続するもののこと」との定義が紹介されておりこの話の前提となるのだが、この前提自体に言い得て妙と思わされた。また、見まね学習以外にも生物学的には、「条件付け」や「馴化」などの学習の種類があり、こういった学習の事例を見るごとに、ヒト自身も生物として持っている性質と共通性が多く、同じ生物なんだなと共通点を見出してタコに親近感が湧いてしまう。 そのほか、タコやイカが鏡で自己を認識しているのではないかとの研究など、人間が特別ではない部分を知ることができるのも面白かった。 Posted by ブクログ タコの知性 その感覚と思考 池田譲 日本人にとっては食卓でおなじみのタコについての本 タコの不思議さを堪能できた 特にその学習能力の高さと生涯の短さ(1〜2年程度)に驚いた 冗談抜きで何らかの目的で作られた生物にすら感じられた Posted by ブクログ タコの知性 その感覚と思考 池田譲 タコのことは知らない事ばかりで、非常に楽しく読めた.著名が研究室で学生に指導することを楽しんでいる様子があちこちに出てきて、小生の学生時代の卒論実験を思い出した.タコに知性があり、社会性もあることも意外だったが、いろんな面で研究されている実態も知ることができた. Posted by ブクログ 池田譲のレビューをもっと見る