経理システム導入業務を始める新人担当に向けた本
【感想】
私は債権管理システムを扱う会社で働き始めて3年近くになるが、未だに「会計システム」に焦点を当てた本を読んだことがなかった。債権管理システムからすると「会計システム」は連携対象、親のような存在だ。彼らのシステムが何をやろうとしているのかを理
...続きを読む解したほうが、もっと仕事がやりやすくなると思い、手に取った。
本としてはかなり読みやすい。前提知識を必要とせず、新人にこれ一冊を渡しておけば、ある程度の知識を身に着けてもらえる。財務諸表や資産などの簿記的な話や、部門やプロジェクトコード、税区分などのコードの話、クラウドやSaaSやAIなどまで話が広がっていて、浅く広く「会計システム」について学ぶことができる。
個人的には、会計システムの技術やトレンドに関する話題は他の本でも読めるので、会計システム自体に絞った内容を読みたい、と思った。ただ、本書のコンセプトとして、知識ゼロでも読めることが念頭にあるのだと思う。経理システムの導入業務にあたる新人向けの本としては、よくまとまっている良い本だと思う。ちょうど新人のオンボーディングを担当しているので、推薦したい。