「ワンチャッチ、ワンビジュアル」広告の世界で言われている。1つのビジュアルには1つのキャッチコピーのみだ。伝えたいことを絞ることでチカラが生まれる。
自己紹介の目的は「興味の入口」を作ること。自己紹介ですべてを伝えきることなんて不可能。「もう少し会話してみたいな」「あの件について話を聞いてみたいな」
...続きを読むそう思ってもらえたらバッチリ。出口まで進んで行きたくなる興味の入口を自己紹介で作れたらそれでいい。あらゆる場面での1言を変えてみるだけで、入口が作りやすくなるかもしれない。相手との関係を育てるために、作るべきは出口ではなく入口。その先に進みたくなる入口を考えよう。
「言葉は時代と呼吸する」言葉の意味合いは年々変化して行くので、使おうとしている言葉が今どんな雰囲気を醸し出しているのか心を配るべし。
そもそもで問いを立て、たとえばで無責任に考えて、つまりで覚悟を持って決める。
記憶に残るための法則
異なる単語を組み合わせる
その中でものりしろがあるものがよい。「感想文庫」感想文と文庫に分けられる。
みんなが知る強い文脈を使う
歴史的な事実や故事成語やことわざを引用する。市民権を得ている表現をもじることで広がるスピードが上がる。「飛んでジム行く夏の女子」
見立てて名前をつける
これは、「ビジュアルの印象」を起点にする法則。伝えたい事象の状況はこの形に似ているなと見立て、名付ける。見立てる名付けの強さは、頭の中で情景をえがける。「質問ニョッキ」
すでにある名前に違う意味をもたせる
言葉の意味は1つではない。「ワイファーイ」乾杯で実際にグラスを合わせれない人。
真逆の言葉を同居させる
一つの言葉の中に、「違う矢印」を持つ言葉を同居させると、その言葉の奥行きが広がる。「進撃の老人」
企画書に愛と熱を、企画書をまとめたところで、その中にあなたの愛がなければ、相手には何も響かない。規定の条件やフォーマットをただ埋めていくような企画書は、説教臭くて、面白みにかける。うまく言葉に出来なくても、思わず前のめりになる「楽しさ」や「おもしろさ」が企画書に練り込まれているかどうか。言い換えれば、企画書に愛と熱を込めるということ。あなたの行動から放たれる言葉がそこにあるかどうか。会社の事情がどうとかではなく、自分を主語にして、実際に体験してみてここが良かったとか、イケてないからこうしましょうとか、感じたこと、動いたことを企画書に書いていく。個人的な本音こそが、強いメッセージになる。
企画書とは、企画の思考を共有する書類。最初の挨拶から始まり、「経験→本質→企画」の話を経て、最後、一緒に仕事をしませんか?と誘いかける。
ページをめくる喜びを作る、表紙のタイトルから心をつかみにいく。読み手はその先を読むためにページをめくる。世の中の多くの企画書は、企画書のタイトルで何かを起こそうとは思っていない。だからチャンス、他と同じことを書かないぞ、というスタンスで目立ちに行こう。
何ページにしろ、1ページに一つの役割がある。読書する時を考えて欲しい。めくるという行為には、ある一定の負荷がかかる。「ドレスを1枚ずつ脱いでいくように企画書を書く」そこに、めくりたくて仕方ない刺激があることを理想にしたい。「右脳と左脳を交互に刺激せよ」表現で右脳、データで左脳を刺激する。頭の中で心地よい理解を作ることが出来る。
好きなフォントを見つけるのも重要。フォントによって印象も変わる。
いい企画を作るための5つのステップ
1.企画する対象は「何者?」
自分なりの「マイ定義」をもつ。「だからこそ」の魅力を掘り下げる。
2.調べまくる。足で稼ぐ。
何かの発想の糸口は、みんなが当たり前のように素通りしていたものに疑問を持つことでうまれる。長所短所も意識する。それらが「魅力」であり「らしさ」である。
3.「今」という時代を捉える
発掘した長所のどの部分を押し出したら勝負できるか。スポットライトを当てる場所はどこか。「私は今、時代をこう捉えている」と仮説を言語化する。「だからこそ、このポイントは魅力的で、他と比べて勝負できる」そう胸をはって伝える。
4.誰の人生を救えるか?
どんな人の力になれるのかを想像したい。どんな悩みを抱え、どんな状況で、どんなことに関心があり、どんなことを嬉しいと思うのか。届ける相手の輪郭を明確にする。
5.大義名分のある企画を考える
「これはやるしかない!」と思えてくるメッセージ。「心地よいこじつけ」を意識する。いい企画には、本音と建前がある。どうすれば相手が納得感を持って受け入れられるか考える。