天野泰明の作品一覧

「天野泰明」の「汚れた雪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 汚れた雪
    3.6
    1巻1,200円 (税込)
    イタリア・アルプス山麓の美しい町アオスタに、ある事件がきっかけでローマからとばされてきた副警察長ロッコ・スキャヴォーネ。彼は、スキー場で圧雪車に轢かれた遺体発見との知らせを受ける。それは単なる事故ではなかった。ほとんどの住人が親戚どうしという小さな町で起きた殺人事件! 定年後は妻と南仏で暮らすのが夢だったロッコは、目的のためには犯罪にすら手を染める男だ、彼自身の信条に従って。女には手を出す、マリファナタバコは吸う……、だが警察官としての腕は誰もが認めざるを得ない、荒技も辞さないローマ男が難事件に挑む。
  • 汚れた雪

    Posted by ブクログ

    トンデモない警察官が出た!ローマで何やら不祥事を起こし、アルプス山脈の麓の小さな町に左遷された副警察長ロッコ。口は悪いし愛人もいる、さらには法に触れる悪事をも働く。ミステリーとしては、スキー場での圧雪車による轢殺事件というやや地味なものだが、とにかく、ロッコをはじめとする登場人物のキャラクターが素晴らしく面白かった。部下のイタロとページが進むごとに徐々に息の合う相棒へとなっていくのも良い。平気で浮気する影で奥さんへの深い愛情も見せるロッコ。大きな謎を思わせる奥さんの描写。是非とも続編を!!

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    2020年09月23日
  • 汚れた雪

    Posted by ブクログ

    ローマからアルプスの街アオスタに左遷されたロッコ・スキャヴォーネが、イメージどおりのちょいワルイタリアおやじぶりを発揮して事件を解決する物語の第一弾。
    事件現場であるマッターホルンにも近いスキーリゾート シャンポリュックがとても魅力的。ドロミテの冬はこんな感じなんだろうな。
    そこにクラークスのデザートブーツとローデンコートで乗り込むロッコはカッコいいぞ。
    4.0

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    2020年11月14日
  • 汚れた雪

    Posted by ブクログ

    イタリアを舞台に、個性的な中年警察官が殺人事件の謎を解いていくミステリー。口は悪いし欲深だが、人間の暖かさはしっかり持っていて、身分にへつらう事なく当たっていく、ロッコ副警察署長が爽快だった。シリーズらしいので、次作も読みたい。

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    2020年06月24日
  • 汚れた雪

    Posted by ブクログ

    イタリアの警察官ロッコ。口は悪く、捜査のためなら違法なことも平気でする。人を見下しているような感じもありながらどこか憎めず、ユーモアに笑わされる。雪の中を頑なにクラークスのデザートブーツで動き回るのも好き。シリーズの最初ということでまだまだロッコの過去とか妻のこととかが語られていないところもありそうでこの先が気になる。個性が強いけれどそれだけじゃなく事件や謎解きのようなラストと楽しめる警察小説。楽しみなシリーズと主人公で次作もぜひ読みたい。最近は『パードレ』シリーズや『血の郷愁』などのイタリアの小説が増えてきたのも嬉しい。イタリアやフランスの小説にはサッカーの話題が出てくるのも楽しい。

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    2020年04月19日
  • 汚れた雪

    Posted by ブクログ

    なかなか良かった。全体的に読みやすい。古き良きモノクロ映画のハードボイルドさもあり、ミステリ、エンターテメントを扱う作品にありがちな、良くわからないけどこうゆうもん、というしがらみにとらわれていない、いい作品だと思った。話はシンプルで謎解きが絡まったりせず、登場人物も少なめで、読みやすかった。つくづく話の筋より雰囲気の方が大事であり、差別云々というよりか、女が介入しない男性同士の友情でなくて、同士、という関係性が嘘くさくなくて良かった。

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    2021年03月15日

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