このマインクラフトの小説のシリーズを読んでいるので本書を手に取った。
今回の主人公・スタックスは祖父母と父の遺した財産と会社があり裕福なのだが、何もしていない。友達もいない。どこにも行きたくない。そんな平和ボケしているところから物語は始まる。
悪役のフージュが、彼の家を強盗し孤島に置き去りにして「な
...続きを読むによりすばらしい贈り物だ、スタックスくん!あんたを過去から自由にしやったんだ。」と言ってひっくり返すのだ。
はじめはあんまりにも主人公に魅力を感じなくて、すぐに独り言を言うものだから嫌だったが、世界中を見たいと言う真逆の性格のラモアや、強くて相手を尊重してくれるヒジュラに出会って変わっていく。採掘現場で働いて、出来ることを増やして行くのも良かった。
でも私はフージュが興味深かった。まずスタックスの家と人柄を下見したり、すぐに殺さずに苦労しながら最低限生き残れる島を探したり。終盤明かされるフージュの砦では、彼はネザーゲイトまで作成済みなことが解る。人生に絶望しているようだったけれど、一体どんな人物なのかしっかりわからないまま終わってしまった気がする。