作品一覧

  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く
    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    ●日本経済を議論する上での基本書登場 バブル崩壊、デフレ、少子・高齢化などの他の国に先駆けた重い課題、苦悩を背負ってきた日本経済は1990年代以降模索を継続しています。様々な政策も実行してきましたが、低成長・低体温から脱却できてはいないのは何故なのでしょうか。このパズルを解くことが必要です。 本書は、この30年で日本経済のメカニズムがどのように変わり、新しいパターンが生み出されているのかを解明するもの。(マクロ)経済学の発展・最新成果・オリジナルな研究を十分取り入れ、これまでの経済学の理論・実証分析の蓄積を活用し、日本の状況に合った「テーラーメイド」の経済学を意識し、日本のマクロ経済の変化と現状の鳥瞰図を示し、包括的に論じます。 本書の基本アプローチは、経済白書など公開データを活用しながら、理論、歴史(1980年代~)、国際比較の三位一体で日本経済の変質を明らかにするもの。 また本書では、最先端のマクロ経済学を柔軟に活用する。具体的には、各経済主体の行動様式を解明しながら(ミクロ的基礎重視)、それらの主体が相互連関しながら経済全体としてどう動くか(一般均衡視点重視)を考えていきます。マクロ的視点、ミクロ的視点を自在に行き来しながら様々な主体、要因などの連関を考える。 政策提言については、エビデンスに基づいた政策が強調され、エコノミストや経済学者が政策決定プロセスにより関わるようになったにもかかわらず、むしろ、現実にはエビデンスから離れた政策が行われるようになってきているという問題意識で臨みます。平成のマクロ経済政策をそうした視点から批判的に検討し、警告を発します。 日本経済をデータから正面からとらえた本書は、これからの日本経済を語る上での基本書となります。
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

    Posted by ブクログ

    週刊ダイヤモンド ベスト経済書2020 6位
    エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10 2019 7位
    と定評のある本だがそれ以上の価値では
    一読では理解できないところもあり要再読ではあるけれど
    経済学を少し学んでいれば専門家でもなく分かる記述で日本経済の今を解き明かしてくれる
    ○○が悪い、XXヤメロ
    なんてレッテル貼りに辟易するものの専門書は理解できないという方にはうってつけだと思う

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    2021年11月21日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

    Posted by ブクログ

    財政白書が、時々の政策PRツールとしての色合いばかり強めて、なにかバランスの悪いものになっている気配ありありなのに対して、本書は、平成の日本経済の停滞についての素直な疑問に正面から向き合って、論点のそれぞれにデータと理論の手がかりを挙げて見せてくれている。
    筆頭著者の鶴 光太郎氏というのは、その昔、『大学への数学』編集スタッフ?として巻頭エッセーなども書いていた(T氏)なのかな?

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    2020年05月02日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

    Posted by ブクログ

    楽しい本かと言われたらそんなことはないけれど、分析は丁寧だと思う。
    アベノミクスへの言及もあったような。

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    2020年11月01日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

    Posted by ブクログ

    マクロ経済学と日本経済 日本評論社
    入門マクロ経済学 中谷巌

    60年代ケインズ経済学、
    70年代マネタリストからの批判、
    70年代後半から80年代初頭 合理的期待形成学派(新しい古典派)、
    80年代実物的景気循環理論、ニューケインジアンとの対立、
    90年代後半~新しい新古典派総合=DSGE

    ニューケインジアンの価格硬直性=メニューコストの存在、総需要外部性を仮定すると、価格粘着性が発生する、価格設定時期のずれによるもの、協調の失敗=ゲーム理論の囚人のジレンマと同じで、価格を下げないナッシュ均衡が生じる。

    DSGEとは、通時的な最適化、合理的期待形成、市場の不完全、価格調整コストを組み入れ

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    2020年08月15日
  • 日本経済のマクロ分析 低温経済のパズルを解く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デービットアトキンソンが新生産性立国論などで語っていた
    ①IT技術を使えていない生産性の低さ
    ②小、零細企業が多いことによる企業としての規模の小ささ(≒設備投資の余力のなさ)
    ③ ①+②によって、利益確保するために従業員への給与を削減することで対応
    ④ ①+②+③によって、日本のGDP低下

    自分で日本の経済情報をここまで調べて、且つ、グラフ化するのは容易ではないですね。そういう意味でも、日本経済で何が起こっていたのかを理解できる1冊でした。

    で、結局、ここまでなんですよね。
    本書でも日本経済再生に向けた提案をいくつか出されてますが、どれも既視感ある内容で且つ、効果が乏しく感じました。この辺

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    2020年06月12日

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