総合病院で、胃カメラを使った精密検査の当日になって、
口からの胃カメラだと聞かされました。
周囲から「口の胃カメラだけは二度と受けたくない」と聞いていたので、
「鼻からじゃだめなんですか」と抵抗したところ、
「先生と話し合って決めたんではないのですか」と看護師に言われ、
そもそもそんな選択肢さえ事前
...続きを読むの診察の時に話に出てなかった!!と思い、
医療不信になりかけたので、
インフォームドコンセントについて調べようと思い手に取りました。
著者は、三井記念病院の院長。
著者曰く、「日本ほどインフォームド・コンセントが行われている国はない」のだと知りました。
本著を読んで、よっぽど悪意のある医者以外は、医者も何とか患者のためになろうと必死なのではないかと感じてきました。
著者が、救急医療センターの改修工事、月に1度のボランティア・コンサート、地域医療の連携のために自身での病院周り、病院の理念策定、東大医学部のカリキュラム改訂、手術成績のデータベース化、医療政策を担う人材の養成など、次々と改善実行していくのを読んで、すごい実行力だと感心した一方、
後半は、東大医学部、マスコミ、病院ランキング、医療事故、宗教団体に対する批判を展開しており、
著者自身がかなりの批判を受けるのではないかとこちらがヒヤヒヤするくらいでしたが、
あとがきからも「『あくまで患者に寄り添う医師でありたい』としての倫理」を大切にされている方だということを知り、感銘を受けた次第です。
また、同一の症例を3例手術して患者さんを亡くしてしまった医師が著者の下でトレーニングを受け、心臓外科医として現場に戻った話については、医療事故をメディア側からの視点からしか考えたことがなかったのですが、医師の側からの視点で読むことにより違った見解を得ることができました。
何かとりとめもなく感想を書きましたが、、、、
とりあえず、これからは、もっと医者に色々相談してみようと思った次第です。