作品一覧

  • 鏡の中を数える
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    タイの人気作家プラープダー・ユンの、日本オリジナル編集による短編集。2002年、29歳にしてタイの最も権威ある文学賞である「東南アジア文学賞」を受賞した『存在のあり得た可能性』を含め、タイで発表された初期の人気短編集などの中から12編を厳選し、宇戸清治氏が構成・翻訳した2007年の同名書籍の電子版です。どの作品にも実験的アイディアとタイ語の言葉遊びが散りばめられ、日本の日常にそのままあてはまるほどリアルでクールな視点もみずみずしく、読む者に不思議な読後感をもたらします。著名な父を持つがゆえに「親の七光り」と向き合わざるを得ない複雑な自我を描いた「バーラミー」や、手から紙片が滑り落ちてから、屈んでそれを拾うまでの間の長大な追憶「存在のあり得た可能性」など、その新鮮な構想力と、散弾銃のように続く濃密でピュアな言葉の連射は「文芸アート」とも言えるもの。2000年代東南アジアの文学の季節に萌芽した傑作短編集として長く愛されることでしょう。

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  • 新しい目の旅立ち
    -
    1巻2,178円 (税込)
    新しい目で世界を見るため、 内的な旅へ。 新世代の小説や映画を続々発表、タイ・ポストモダンのカリスマとなったプラープダー・ユン。そんな流行作家も30代半ばを迎え、精神的危機に直面する。バンコクの喧騒を離れ自然と触れる旅に出た作家だが、新しい経験と出会うことができず、旅の失敗を危惧する。そんな折、フィリピンの作家たちとの交歓で話題に上った「黒魔術の島・シキホール島」。興味をもった彼は即座に渡航を決意する。魔女や祈祷師との対面、そして島で暮らす人々との交流のなかで再発見したのは、かつて親しんでいたスピノザやソローの哲学だった。「新しい目」で世界と出会う、小説でも哲学でもある思考の旅の軌跡。

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  • 座右の日本
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    スターバックスで、見知らぬ街角で、9.11を目の当たりにした時にも、いつもぼくの隣りには大好きな日本があった。読むと元気になる。タイの人気作家が綴った、日本への究極のラブレター。韓国や中国からの日本論でなく、こんなアジア発の声は初めて!

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  • 鏡の中を数える

    Posted by ブクログ

    最初の二篇が秀逸。小説を構造で遊ぶ。タイのポストモダン、というのも珍しい感触。渇いているようで、内省的な印象。

    0
    2011年07月24日
  • 鏡の中を数える

    Posted by ブクログ

    タイの作家の短編集。
    「存在のあり得た可能性」を読みましたが、珠玉の一編です。言語や文化の相違を超えて、強烈に思いを伝えられる文学というものの存在意義を、改めて感じました。これから社会に出て大人になっていく同年代の人たちに、ぜひ読んでもらいたいです。15分くらいで読めるので。ライオンのくだりとか、もう部屋に大きくコピーした文章を貼っておきたいくらいだ。戒めとして。
    あと訳者がすごい。めちゃくちゃ読みやすいです。タイ文学なんて~と敬遠しないでください、絶対おもしろいから!と自信を持っておすすめできます。

    0
    2010年01月27日
  • 座右の日本

    Posted by ブクログ

    邪道だと思われるかもしれないけど、
    私が卒論で一番大事にした本。現代のタイのクリエーターが見たら、
    日本はどのように見えるのだろうか?
    プラープダーユンの言葉で、角度で日本を表現すると
    何でか分からないけど、タイ、アメリカから帰国した自分の目でみた日本と重なる。
    なんで、どうして、そこまでする?
    そんな日常の当たり前を
    ななめからズバッと切り開いた本。

    わたしのバイブルです。この本に出合えてよかったw


    2010 1/8
    プラープダーユン先生(私の学校では先生と呼んでいる)と直接お話をした。気さくなとっても「成分」を求め続ける人だった。
    別府の街を一緒に散策して写真を撮って
    お酒を飲んで・

    0
    2010年01月28日
  • 座右の日本

    Posted by ブクログ

    タイ人から見た日本というよりは、
    プラプダーという
    タイで育ち、アメリカでも教育をうけた
    日本大好き作家による日本への愛の詰まったエッセイ。

    タイ人の一般論ではなく、
    タイのカリスマ作家がどう日本をみているか
    というか、どう日本が好きかを語る。
    安心して読めるが、
    西洋からではなく、アジア、タイからみた
    視点がもっと強くあるとよかったな。

    0
    2022年11月07日

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