有名過ぎるくらい有名で、あえて僕がここで書く必要もないくらいの戦場カメラマン・沢田教一の写真集です。写っている写真の一つ一つがこれまた衝撃的なものばかりで、見る者の魂を揺さぶらずにはいられません。
彼のことを知ったのは偶然見たNHK教育の彼の生涯を追ったドキュメンタリー番組で、これを確か、札幌でみ
...続きを読むていた気がするんですが、これにいたく僕は感銘を受けましてね。北海道大学周辺のとある古本屋のいっぱい並んでいる界隈で名前を失念してしまったが芸術性や、本当に価値のある写真集を扱っている一軒の店にこの本の初版が置かれていて、確か、一冊50.000円くらいだったので、喰うにも事欠く有様だった当時の僕は泣く泣く諦めたのが思い出です。
後に、東京で働いていたときにとある本屋に立ち寄ったときに偶然この本の新装文庫版があったときには心の中で小躍りしたことを覚えています。その後、ここにはかけないけれど、なんだかんだあって東京を去らざるを得なくなったドサクサに、泣く泣くこの本を手放さざるを得なくなったときには、物のたとえではなく、本当に断腸の重いでした。
内容については、歴史の教科書か何かでベトナム戦争のくだりには、必ずと言っていいほど扱われているので
「あ、これとった人なんだ」って
わかるはずです。万が一この写真を見て心を動かされない人間は、極端なことを言えば寺に入って何年か心の修行をされることを強くオススメします。