ジェイソンレナルズの作品一覧

「ジェイソンレナルズ」の「エレベーター」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • エレベーター
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 15歳のウィルは射殺された兄のかたきを討つため、銃を持ってエレベーターに乗り込んだ。自宅のある7階から地上に到着するまでの短い時間に彼が出会う人々とは……ポエトリーとタイポグラフィを駆使する斬新な手法で文芸賞を席巻した注目作、ついに日本上陸! エドガー賞YA部門、ロサンジェルス・タイムズ文学賞ほか多数受賞!
  • エレベーター

    Posted by ブクログ

    詩の面白さとテーマの重たさと、でも空白が大きいからこそもたらされるある種の軽さとが効果的に組み合わさった素晴らしい作品。ジェイソン・レノルズは『オール・アメリカン・ボーイズ』で初めて知ったけど、他の作品も読みたい。

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    2021年09月06日
  • エレベーター

    Posted by ブクログ

    私の心はズタズタにされた。
    家族を殺され、復讐をしてやると銃を手にすることから始まるであろう連鎖。
    銃社会のアメリカが抱えている問題を子供の視点から、黒人のコミュニティの問題(貧しいあまりにドラッグの売人をやらざるを得ないことや、ドラッグに関わると芋づる式にギャングの問題に繋がること等)、それらを独特の詩の形式で炙り出す。

    エレベーターに乗り込んでくる人たちが誰なのか。
    一人一人の過去を辿っていくうちに視界が涙で滲む。
    涙が止まらなくて、ページは濡れていった。
    読んでいてなんとなく予想ができてしまうからこそ、心に重く響く悲劇の数々。
    悲しかった。
    大事な人を殺されたとしても、自分が怒りでどう

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    2021年01月24日
  • エレベーター

    Posted by ブクログ

    おととい兄のショーンが銃殺された。「掟」に従ってぼく(ウィル)は復讐する。ショーンの引き出しから銃を見つけ、ジーンズの腰に押し込む。殺したのはきっとリッグスだ。
    アパートメントの8階からエレベーターに乗ると、7階から男が乗ってきた。それはショーンの兄貴分の亡パックだった。6階からは幼馴染の亡ダニが、5階からは亡マーク伯父さんが……。


    各階で止まるエレベーターに乗り込んでくる身近な故人たちとの関わりを通して、短絡的な復讐の愚かさに気づいていく少年の物語。





    *******ここからはネタバレ*******

    横書きで、詩の形で綴られるこの物語は、情報が断片的でパズルを解くように真実が明

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    2020年09月14日
  • エレベーター

    Posted by ブクログ

    兄を射殺された主人公が生まれて初めて銃を握りしめ、復讐を遂げるためにエレベーターに乗りこむ。地上階に降りるまでの間に、主人公は思いもよらない人たちとの再会をしていく。著者は詩人でもあるそうで、詩と小説の中間みたいなスタイル。独特な文章の配置や改行で、深い余韻と意味のつまった余白がそこかしこにある。銃撃が身近にある環境で育ったと思われる主人公は、憎しみの連鎖を止められるのか。物凄くスタイリッシュな映像とアイディアがあれば映画化とかできるんじゃないかって気がする。

    誰かを溺死させることを
    水が面白がっていないだなんて
    どうしたら言い切れる?
    (P.161)

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    2019年10月06日
  • エレベーター

    Posted by ブクログ

    この小説は、海外小説なだけあって日本の小説とはまた違った、雰囲気のある小説だった。でも、私の想像力がないせいか、場面を想像しながら読むのが難しかった。

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    2022年07月30日

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