ユーザーレビュー DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる マイケル・ウェイド / ジェイムズ・マコーレー / アンディ・ノロニャ / ジョエル・バービア / 根来龍之 / 武藤陽生 / デジタルビジネス・イノベーションセンター 2019年出版の本だけど、これまで読んだDX系の本の中では一番よかった。 英語ができると、この本をもっともっと前に読めたんだろうなとか思う。 何度か読み返したり、手元に置いて見返したりしたい一冊。 #DX Posted by ブクログ DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる マイケル・ウェイド / ジェイムズ・マコーレー / アンディ・ノロニャ / ジョエル・バービア / 根来龍之 / 武藤陽生 / デジタルビジネス・イノベーションセンター DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる 読者想定は大企業、イメージ員数500名以上のイメージです。 ヒアリング、調査対象がグローバル企業であるため、中小企業に置き換えると対岸の風景に見えてしまう可能性ありです。 一方で、大企業ですら、DXなるものが未完成でありつづけている現状は、DXがビジョン...続きを読むを含めた戦略であることと理解できます。 1.定義 DXとは、ビジネスモデルと組織を環境に適応。変化させて、業績を向上させることです。 2.ビジネスモデル。3つの方向性 ①コスト削減。 ②顧客体験向上 ③プラットフォーム価値向上 欧米スタートアップは、この1.2.3.の合算で既存市場の破壊を行なっています。 大企業、歴史ある企業の方向性も同じく1.2.3.の合算が望ましいです。 3.DXを組織で実行する。2つの要素。 どの企業にも下記の2つの要素が存在します。 時間は要しますが、DX実行にあたっては、この全てを明らかにすることとあります。 アドビは、それを行ったうえで、プロジェクトベースで①②含めた可視化のしくみ/コックピットを作りました。 ①ノード/リソース ひと、データ、システム ②①のリンク/関係性 強い、弱い 4.ネスレ グローバル企業の取り組み カスタマー(推察/小売、個人そして企業内個人)の体験をさらに適切なものにするため、毎週寄せられる苦情、要望を集計、分析そして活用しています。 大企業かつブランド浸透企業ですらこの水準までやっていることは、驚異であり、かつ脅威です。 5.わたしの実務に置きかえて 2.の顧客への提供価値。コスト、体験、プラットフォーム。 そして、3.のノードとリンク。 3.リンクを強く、太くするために、外部から教えてもらう/ヒアリングする機会を増やしていきます。 Posted by ブクログ DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる マイケル・ウェイド / ジェイムズ・マコーレー / アンディ・ノロニャ / ジョエル・バービア / 根来龍之 / 武藤陽生 / デジタルビジネス・イノベーションセンター なぜDXなのかを紐解きながら、オーケストレーション(結びつきのアプローチ)で経営層としての意思決定者は全体で推進させる力となることの重要性がよく分かった。そのうえで、各組織がデジタル化プロジェクトを推進する責任を追うという分担は理にかなっていると思った。ただ、なかなかこれを伝えることの難しさ、特に各...続きを読む組織・更にはその所属員たる社員にどのようにミッションを追わせていくのか、難しい問題に思った。会社の方針としてDXやデジタル化などが言われているが、実際の自分の業務として捉えてもらって、社員がデジタルの協力者や推進者になってもらうにはどうしたらよいのか、そのメッセージや進め方は更に考える必要がありそうだ(会社の風土にもよるだろうが、どのようなパターンが考えられるのだろうか)。 Posted by ブクログ DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる マイケル・ウェイド / ジェイムズ・マコーレー / アンディ・ノロニャ / ジョエル・バービア / 根来龍之 / 武藤陽生 / デジタルビジネス・イノベーションセンター 既存の大企業におけるDX推進の方法について書かれている。 特にDXを各個人・各部門の仕事としてではなく全社の仕事として捉えるオーケストレーションというモデルが印象的。 デジタル推進などの新規課題は経営層が社内リソース(データ、人、インフラ)を把握し、自らが指揮をとる必要があると言うことを、ぜひ経...続きを読む営層には今一度認識してもらいたい。またそれぞれの楽器(部門・個人)のつながりを促進する責任の所在について明確にする必要があると認識した。 またコルディナティという部門間の橋渡し役についてもその付加価値の無さなどについて記載されており、自身の上司と重なる部分があった!笑 DXの導入や推進の具体的な方法というより、大企業の中で何かを成すノウハウという点での抽象的な考え方は大変参考になる本であった。 Posted by ブクログ DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる マイケル・ウェイド / ジェイムズ・マコーレー / アンディ・ノロニャ / ジョエル・バービア / 根来龍之 / 武藤陽生 / デジタルビジネス・イノベーションセンター DXというバズワードとそれを実行するという、企業内部でのありがちな実践例を架空の企業(ベースあり)をモデルに読み解いていっている。 新規事業の立ち上げというレベルではなく、今回は「ディスラプション」ということで乗り遅れるとやばい、というレベル間の中かなりの企業が失敗しているという状況 ポイントは...続きを読むあまりにも大横断すぎる「既存企業」が対象となるため、これまでの一点突破アプローチでなく、全体突破でのアプローチが必要ということ。一点突破では単なる部門のデジタル化で終わってしまう。が、ここが難しい要素。 しがらみも多く、更に日本ならではのしがらみもあり、一筋縄ではいかないのがCDO(CTOなど)であるという。 ゆるい紐帯と強い紐帯を持ちつつ、各部署に潜伏し、業務を遂行していく。 今回は全体突破の考え方を知れたのが一つポイント、またマッピングでの全体見えるかも面白い。 これを乗り越えた既存企業と、デジタルネイティブな企業とでは何が違うのだろう。単に追いつく、ということだけではあまりにも手強い。仕組み化しておくことまで持っていけば、既存大企業でも対抗しうる?のか Posted by ブクログ ジョエル・バービアのレビューをもっと見る