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Posted by ブクログ
ネタバレ地方のクラシック楽団を舞台にした殺人事件解決ミステリー。まずミステリー部分から言うと、最後まで諦めずに読まないと「おい、殺人事件はどうすんねん?」と思うし、一応の解決を観たところで「やっぱ謎解きはおまけなんか」と思うんで、絶対最後の1行まで気を抜かないこと。さすれば、背中にゾーっが走るラストが楽しめる。
そして、脱線したかのような、地方交響楽団運営の苦しさと、地方行政の問題。大阪では維新の会があれだけ人気で、文楽潰そうとしたり、カジノ作ろうとしたりしても、結局トップとってしまうあたり、他人事やないねんなぁ。まぁ、これまでも横山ノックやったし、太田房江やったし、なーんも変わってないのかもしれん -
Posted by ブクログ
綾峰県綾峰市にある古い県立音楽堂と、そこを活動拠点とする綾峰フィルに俄かに湧き起こった音楽堂の取り壊しとオケの解散問題。音楽堂跡地の有効活用とオケの助成金打ち切りを煽るカリスマDJと、なんとか音楽を、文化を守ろうとする綾峰フィルの関係者の対立。
そんななか、綾峰フィル最後の音楽堂でのコンサート中に、楽屋で男が殺された。その男こそ、音楽堂取り壊しを先導したDJだった。
綾峰フィルの顧問としてたびたび綾峰市を訪れていた音楽評論家であり、英文学教授の討木穣太郎と共に事件を目撃した小説家・フジツボムサオ。
どうみても作者の分身(笑)のフジツボ氏が、いたって冷静に討木氏本人を分析し、ツッコミをいれながら