ジェニファーイーガンの作品一覧

「ジェニファーイーガン」の「マンハッタン・ビーチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • マンハッタン・ビーチ
    3.3
    1巻3,850円 (税込)
    〔アンドリュー・カーネギー・メダル受賞〕第二次世界大戦下のアメリカ、ニューヨーク。常に海に魅了されてきたアナは潜水士をめざす。傑作『ならずものがやってくる』のピュリッツァー賞受賞作家が戦時下に生きる人々を描くサスペンスと抒情に満ちた文芸長篇。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー
  • マンハッタン・ビーチ

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    第二次世界大戦下のニューヨーク。エディ・ケリガンは一時、デューセンバーグを乗り回すほど、羽振りを利かせていたが、株の大暴落があってからは、すっかり落ち目に。今は養護院仲間で港湾労働組合委員長のダネレンに雇われ、裏金の運び屋稼業で辛うじて家族を養っている。難病で寝たきりの娘に車椅子を買ってやりたい一心で、十二歳の姉アナを連れ、アイルランド系と角逐するイタリア系のギャング、デクスター・スタイルズの邸を訪れる。

    デクスターは十六歳の頃、父に内緒でギャングの陰のボス、ミスター・Qの下で働き始めた。禁酒法時代は田舎道を高級車で走り、法を破る快感に酔いしれた。禁酒法時代が終わるのを予見したデクスターは、

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    2019年08月16日
  • マンハッタン・ビーチ

    Posted by ブクログ

    ジャケ買い。爽やかな表紙カバーとは裏腹に、表紙と本体は渋いブラックで、意外な組み合わせだなと感じていた。最後まで読んで分かったのは、物語に合わせた装丁ということ。大人の男らしい無骨な黒が登場人物と時代の空気を彷彿とさせる。
    物語は全体的に重苦しい空気が漂っていて、個人的に期待していた潜水の描写もそんなにないのだが、主人公のタフさに励まされる。周りに流されない気丈な女性が魅力的に描かれていた。

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    2021年06月23日
  • マンハッタン・ビーチ

    Posted by ブクログ

    なんというかアメリカ人のアメリカ人によるアメリカの物語って感じでした。
    イタリアマフィアの話も混じりはするが、これはまさしくアメリカスピリッツだ。
    潜水士を志す主人公がこの物語にどう結びつくのかと思っていたが、後半からあーなるほどなと、そして父の生死、そして行方というのも後半からは場面が代わる代わる語られていくに従って深みが増しだした。いろいろない交ぜな感情が湧き出たりもしたが、ラストはちょっとうーん、で終わったのが頂けなかった。
    うん、まぁアメリカ的かw

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    2019年12月12日
  • マンハッタン・ビーチ

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦下のアメリカ・マンハッタンを舞台にした重厚な作品。主人公のアナはヘルメット潜水で軍艦を修理する様子に魅せられ、その仕事に就くため数々の困難に立ち向かっていく。失踪した父、その消息を知っていると思われる酒場の経営者の3人の視点から物語は綴られていく。戦時下とはいえそこはアメリカ、海軍工廠で働く人々の姿はどこかのどかだ。戦争やらマフィアやら物騒なものがあふれる世界で、1人の女性として強く生きるアナの姿が頼もしい。重度の障害をかかえ、身動きすら困難な、アナの妹・リディアの存在が光る。

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    2019年09月06日

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