玉木淳の作品一覧
「玉木淳」の「金融庁2.0」「地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「玉木淳」の「金融庁2.0」「地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
政治家、官僚(一部の学者)は無謬性の呪縛に取り憑かれている。彼らは誤りを認めることができないので、間違った政策であっても延々と継続されてしまう。
バブル崩壊後の日本の凋落ぶりから、私は上記のような思いを持っている。そこで本書である。
元金融庁長官の遠藤氏が「在任時の苦悩を実に率直に述べておられる」ので驚いた。退官後ではあるが、所属官庁の政策について批判的に語る姿勢は尊敬に値する。
大手地銀の広島銀行から金融庁に転じた日下氏の双方向の視点も参考になるし、金融エディター玉木氏の見解も妙な偏りがなく公正なものだと感じた。
読者を選ぶ書籍だが、金融業界、特に地域金融機関に勤務しているなら読む価値はある
Posted by ブクログ
地銀改革史 回転ドアで見た金融自由化、金融庁、そして将来
著:遠藤俊英, 日下智晴、玉木淳
本書は、立場は違うものの、地方銀行、地域金融行政に長く関わった3人の合作である。そして金融庁と地銀の両方の支店で立体的に描かれている。
地銀改革史は裏を返せば、金融庁自身の改革史でもある。相互不信に陥った地銀との関係を修復し、どうすれば信頼関係を取り戻すことができるのか。相互に運命共同体になることで地銀経済を活性化させる共通価値を創造できないのか。金融処分庁から金融育成庁への転換を思考した遠藤氏、地銀から金融庁に身を移した日下氏の思考回路を綴ることで、地銀改革の意味を映し出しながら表現している。