「scikit-learnを使えば機械学習は一般人にも使えるかも」とか「scikit-learnをまずは使ってみよう」と思わせてくれる本。
3章で機械学習における開発ステップの全体像を述べた後、4章ではそのうち特に重要なデータ確認、データ前処理、アルゴリズム選択、評価、チューニングについて程よい粒度
...続きを読むで説明している。Accuracy, precision, recall, true positive/false positive/true negative/false negative, PR曲線/ROC曲線、交差検定法やグリッドサーチを用いたアルゴリズム選択とハイパーパラメータ最適化について、数学の詳細に踏み込むことなく、利用時に必要な知識を提供している。また、一貫してscikit-learnを用いてこれらを説明しているため、読者にとって分かりやすく、実際に試したり業務に適用したりする際のハードルも低いと感じた。
知識を得るには4章まで読むだけでも価値はある。5章の実例に基づく解説は、実際に業務で必要性が生じたら改めて読みたい。