作品一覧 2023/04/24更新 カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色 試し読み フォロー 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略 試し読み フォロー 京大変人講座 試し読み フォロー もっと! 京大変人講座 試し読み フォロー 野蛮な大学論 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 酒井敏の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略 酒井敏 物事の枠組み自体をつくれる人材/思考について学びたく、手に取った1冊。散文的だが、改めて再確認したことは、以下。 ・人間は樹形図的に物事の因果を捉える傾向にある(≒決定論的に物事を考える)が、これは突然の変化に弱い。重要なことは、未来のことはわからないという前提に立ち、幅広く物事に手を付け、期待でき...続きを読むるものを「ゆるく」選択すること。生物進化論的なイメージ ・樹形図構造的に考えると、行きつく先は重箱の隅をつつく行為。経営学もこれに近くなっている?次のパラダイム(≒枠組みを変える変化)は何か? ・まともに戦うと特定の領域に於ける過当競争に陥る。戦略論と同様、重要であることは戦う軸をずらすこと ・知識を詰め込むことは、必ずしも常によいこととは限らない。知らないために、仮説思考で物事を捉えることにより、特定領域に於ける常識を超えられる可能性がある ・自己組織化(物質や個体が、系全体を俯瞰する能力を持たないのに関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象のこと)はキーワード。意図的に偶発性を生み出す、という考え方に近い? 印象に残った個所は以下の通り ・「あらかじめの何かの基準や価値観がないところに、何らかのルールのようなものができあがるのが、自己組織化の特徴」(p.100) ・「私は学生に「教科書を読むな。教科書は自分でデータをとって自分で考えてから読め」と言いました。実際、何か新しいことをやるときは、「知らない」ことが武器になります。いったん何かを知ってしまうと、その発想から逃れられなくなる。しかも、その武器は一生に一度しか使えません。それを使う前に捨ててしまうのは、非常にもったいないことです」(p.148) ・「新たな研究の目的は、最初から社会の多くの人に理解してもらえるようなものではありませんし、やっている本人だって、よく理解しているとは限らないのです。これが自己組織化する社会です」(p.166) ・「単純な好奇心から得られるのは、個別の知識です。しかし人間は、その知識とほかの知識を関連づけたり、そこからさまざまな方向に推論を広げたりすることができる。そうやって個別の知識が溜まってくると、頭のなかで臨界状態の知識がパーコレーションを起こすのです。そのときの感動は、体験したことのある人でないとわからないでしょう。きっと、先駆的な研究にこだわる人たちは、そんな感動のとりこになって、それを追い求めているのです」(p.194) ・「マジメな勤勉さを失ってしまったら、人間として成立しないでしょう。しかし、アホな好奇心をなくしてしまえば生物として存在し得ません。人間はそんな矛盾を抱えており、その葛藤のなかで生きているのではないかと思います」(p.210) Posted by ブクログ 京大変人講座 酒井敏 / 小木曽哲 / 山内裕 / 那須耕介 / 川上浩司 / 神川龍馬 / 山極寿一 / 越前屋俵太 東大にはない気風がちょっと羨ましくなる。学問って、こういうものだよね、みたいな感じ。別に変人とは思わない Posted by ブクログ 京大変人講座 酒井敏 / 小木曽哲 / 山内裕 / 那須耕介 / 川上浩司 / 神川龍馬 / 山極寿一 / 越前屋俵太 "変人だよね"と言われることがむしろホメ言葉だという京大の先生たちが、常識を飛び越えたことで見えてくるものを熱く語った本。 面白い! そして、変わり者、主流に馴染めないことを気にやんでいる人はこれを読めば元気をもらえる。 大学に対して、競争的研究費をどれだけ取ったか、インパクトのある成果が出たか、...続きを読むといったことに目が行きがちな世知辛い世の中だけど、京大の伝統といおうか校風といおうか、変わった研究、変人養成を奨励する雰囲気を大事にしてほしい。 Posted by ブクログ 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略 酒井敏 約束された成功をもとに会社の仕組みが作られていて、立案時に投資対効果は精度を突き詰め意思決定を行い、数年後効果測定を行う。遊びは一切ない。そんな価値基準が蔓延している会社で予測不可能なチャレンジなんて出来るわけない。って思いながら読みました。本書は会社の偉い人全員読んでほしい。 Posted by ブクログ 京大変人講座 酒井敏 / 小木曽哲 / 山内裕 / 那須耕介 / 川上浩司 / 神川龍馬 / 山極寿一 / 越前屋俵太 変人と言われて悩んだことがある人はこれを読むとポジティブになれます。変人こそが世界を変えると考え方も変わるかもです。本の内容も難しい内容はなく、日常生活の中にある疑問から発展するお話が多いので、非常に気軽に読むことができます。 Posted by ブクログ 酒井敏のレビューをもっと見る