横浜市副市長として待機児童ゼロに尽力した筆者が豊富なデータをもとに行政の視点から保育園問題について解説と提言を行っている良書。 待機児童の定義一つ統一できていないというのは驚く。具体的に言うと、認可保育所に入れることができなくても認可外保育所に入っていれば待機児童と数えないなど自治体によって定義が異
...続きを読むなる。そもそも育休延長をするために、わざと倍率の高い好立地の保育所に申し込む人もいるというから問題は複雑である。制度を緻密にするほど、人々の行動も複雑に変化し、またそれに対応するために制度が複雑化してゆくという循環に入り込んでしまっているように感じる。 育休の2年までの延長というのは弊害が大きいというのは同感。 最後行きつくところは男性も含めた働き方改革をしない限り保育園問題も少子化対策も解決しないというのも全くその通りだと思う。