どこの「TAKAHIRO」さんなのか、知らずに読みました。
堀江さんの著書以来か、「ゼロからはじめる」ことはポピュラーになりました。
でも、それは、何もしらない、怖いもの知らずでいろ、ということではないことが、冒頭のエピソードでわかります。
すでにそこにある文化、それを愛する人々にリスペクトを
...続きを読む持たずに入り込めば、「知らないから」ではすまない摩擦を生むことは容易に想像できます。
大切なものを踏みにじられた方からすれば、それは自由とはいわないはずです。
読み進むうち、「欅坂の振り付けをしているひと」、ということがわかり、そこから先は納得しながら読みました。
ダンサーが職業でなかったほんのすこし前の日本で、ダンスが好きで生きていきたい少年が、どんな行動を取り、それがどんな大冒険だったのかを読むだけでも、興味深いものです。
何もしらないところから、細い一本の糸を手繰り、新たなステージへ進む。
さらにその先にはまた困難があり、それを乗り越えると、、、というサクセスストーリーとして読むのもよいでしょう。
また、マドンナの偉大さを知るエピソード本として読むのもいいかもしれません。
「人を楽しませて生きよう」と、一瞬でも思ったことがある人におすすめです。
ただ、秋元先生への記載だけ、「○○でいらっしゃる」「○○でくださる」というのが、唯一、違和感のある書き方ではありましたが。
そして、カバー写真の視線が、こちらを射抜くような強さ。篠山さんの写真は、やっぱり何かが違うのだ、ということもよく分かります。