作品一覧

  • 麦酒とテポドン

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    あまり新書という形で北朝鮮の、しかも北朝鮮の市民の「生活」を知る機会もあまりないと思うので貴重な一冊。「一握りの超富裕層と大多数の飢餓市民」という構図は、全く間違いではないにせよ、正解でもないことがわかる。北朝鮮も経済政策に悪戦苦闘しているし、もはや社会主義的な経済とは言えない面も多い。金正恩はどんなにひどい人かと思われているが、意外に経済政策を進めたり、南北融和を模索したりしている一面もあることは注目しておくべき。もっと言えば、日本国内のマスメディアを通じて作られる北朝鮮のイメージには、どのようなバイアスがかかっているのかにも気づく必要があるともいえる。

    経済政策や南北融和の一方で、やはり

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    2019年04月03日
  • 北朝鮮 おどろきの大転換

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    ネタバレ

    北朝鮮 あまりに実態を知らなさすぎたなかで、姿が少しでも見えて純粋に興味深かった。 金正恩は、ただのボンボンじゃなくて、意外としたたかな合理主義者っぽいこととか。おじいちゃんにそっくりで、そのおじいちゃん(金日成)は国民に超崇められている(当時経済成長がすごかったため)ので、そのやり方を模倣して経済に重きを置くことで金正恩自体の人気も不動のものとなる、とか。意外に世界のやり方を取り入れて、開放的な政策を取っている部分もあるとか、本人は実はスイスの学校に留学してたとか。金正恩は、組織を大再編したとか。ああいう国って、構造は変わらぬ体制のままなのかと漠然と思ってたけど、全然違った。
    中立な書きぶり

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    2020年02月28日
  • 麦酒とテポドン

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    朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」の元記者(女性)によるもの。北朝鮮にとって「同胞」であり、また記者でもある著者は、われわれ外国人が北朝鮮を観光したところで絶対にみることのできない、「より本物に近い」北朝鮮を見ているといえる。特に前半部分ではそんな貴重な体験が豊富に盛り込まれており、とても面白い。
    タイトルの通り、経済に中心がおかれており、市場や百貨店における商品の値段の差や工場に付設されている寄宿舎の食堂の値段などについて細かく書かれているのも興味深いが、地方に移動する際に列車に寄ってきたコチェビ(浮浪児)たちとのやり取りなども「同胞」だからこそ見ることができ、そして書くことのできる内容であろう。

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    2019年04月08日
  • 北朝鮮 おどろきの大転換

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    金正恩が就任時はその移譲期間の短さから旧パルチザン長老たちに守護される状況だったが、それらを粛清し、テクノクラートによる統治体制を構築して行ったことを示す。

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    2018年12月09日

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