今回の長期的な休校の期間を通して、子どもたちの学びに対する考え方も変わってきたと思う。
諸外国の様子と比べると、日本は圧倒的にICTの普及が遅い。
日本以外の先進国では、自宅にいながらもオンラインでやりとりをしたり、課題に取り組む姿をニュースで見かけることが増えた。
そういったハードの面での整備も
...続きを読む必要だが、何よりも「学びたい!」「学ぶことは楽しい!」というソフトの面をこれまでの教育の中で育むことができたのだろうかと問われている。
学校からのICT機器やオンラインでのライセンスの配布がなくても、今は各主要な教育オンラインサービスが無料で様々なコンテンツを提供している。
それらをためして、学ぼうとする子はどれくらい日本にいるんだろうか。
政府が今推し進めているGIGAスクール構想はこれからどうなっていくか分からないかが、間違いなく今後5年以内に一人一台のタブレットPCの普及が広まっていく。
そういった機器を使いこなす情報活用能力ももちろん必要だが、
それよりもまず、本書のように今あるものを活用しながら、学ぶことに対する教師自身の考え方を問い直していく必要がある。
今だからこそ読み直してよかったと思う本だった。